Click Here
【Click Here!】
KANAのオンラインソフト奮闘記


【第5回】

第一章「私にも使えるかしら」
これって買ったの?

(99/03/26)

 みなさん、こんにちは。KANAです。ダウンロードしたソフトの使い心地はいかがでしょう。気に入ったかな? ところでダウンロードする前から気になっていたけど、“値段”がついてるのよね、このソフト。これって買ったの? だれにお金を払えばいいの?

“試食”ができるシェアウェア

 オンラインソフトには、おおまかに2通りの種類があるの。継続して使うには対価が必要なシェアウェアと、ずーっと無償で使えるフリーソフトの2種類ね。

 シェアウェアには試用期間というのがあるの。試用期間はいわば“試食”ね。気に入ったら継続して使えばいいし、そうじゃなければソフトを削除する。試用期間はソフトによって違うけど、20日間とか30日間というソフトが多い。試用期間内は無償で使えるけど、それ以降も継続して使うなら登録料金を支払おう。もし登録料金が払えないときは、試用期間内にソフトを削除しよう。

 試用期間内に登録料金を払わないとどうなるか? たとえば、試用期間内に使える機能には制限があって、支払い後から全機能を使えるようになるシェアウェアもあるし、登録料金を払わないと試用期間後に使えなくなるソフトもあるの。

 登録料金を支払うと、ライセンスキーと呼ばれる暗証番号が電子メールで送られて来る。ライセンスキーが送られてきたらソフトの添付説明書やヘルプファイルを読んでね。ユーザー登録の方法の項目があって、「メニューの[登録]を開いてライセンスキーをウィンドウに入力してください」などと書いてあるからその通りにすればOK。あ、ライセンスキーは、絶対に人に教えないでね。もちろん、あなたが人に聞くのもダメ。たとえば、銀行のキャッシュカードの暗証番号は親しい人にも言わないでしょ? それとおんなじなの。もし、送金後ライセンスキーが何日も送られてこなかったら、作者に直接問い合わせよう。

シェアウェアの登録料金を支払うには?

 シェアウェアを使うために払う登録料金って誰に払うの? 登録料金はソフトの作者に払うものなんだって。たとえば「窓の杜」ではたくさんのオンラインソフトを紹介してる。ソフトの作者に許諾を得て転載し再配布をしてるんだけど、窓の杜が売ってるわけじゃないの。だから登録料金は、窓の杜じゃなくてソフトの作者にあなたが直接送金する。あ、ソフトの再配布というのは、たとえば私がダウンロードしたファイルをあなたにあげることも含まれるんだけど、ソフトの再配布は作者の許諾が必要なので忘れないでね。

 シェアウェア登録料金は、作者から請求されることはないの。もっとも登録してないんだから、私の連絡先がわからないしね。だからユーザーが自主的に送金しないとだめよ。請求がこないからって放置しておくと、いつの間にか試用期限を過ぎて使えなくなっちゃうことがあるし、登録しないまま使い続けるのはルール違反。

 シェアウェアの登録は、一般的には登録料金を作者に送金するんだけど、なかにはお金じゃなくてビール券を送ってほしいっていう作者もいるの。“ビールウェア”って呼ばれるのね、こういうソフト。ほかにもお金も物もいらないけど、「ダウンロードして使ってます」っていうメールを作者に送る必要がある“メールウェア”もある。

 支払方法は、おおまかに3種類あるの。登録料金の支払い方法って、たいてい複数用意されてるからあなたの都合にあわせて選ぼう。

●作者に直接送金する

 ソフト作者が指定する郵便局や銀行などの口座に振り込む。振込先の金融機関名や口座番号、口座名義などは添付説明書や作者のホームページに書いてあるから確認してね。

●クレジットカード決済

 クレジットカードで支払えるソフトもあるそうなの。その場合、指定されたホームページに行くとあなたの名前やクレジットカード番号などを入力する画面があるから指示に従って入力しよう。

●送金代行システムを使う

 さっき、シェアウェアの登録料金は作者に直接支払うって書いたけど、送金代行システムは、ソフトの作者にシェアウェア登録料金を直接払う手間を省いてくれるの。あなたは、送金代行システムの会社にシェアウェア登録料金に、場合によっては手数料や消費税などの合計金額を払う。送金代行の会社は、手数料を差し引いた金額をソフト作者に払ってくれる。決済はインターネット上でできるの。ソフトによって支払先が違うと面倒だけど、送金代行を利用すれば支払先がいつも同じで便利ね。

 送金代行はいくつかあるけど、NIFTY SERVEの「送金代行システム」や、ソフトライブラリのベクターがやってる「シェアレジ」が有名。「シェアレジ」はクレジットカードを持ってる人なら誰でも利用でき、シェアレジで登録料金を払えるソフトは3,000本強。NIFTY SERVEの「送金代行システム」は、NIFTY SERVEのIDを持ってないと利用できないけど、NIFTY SERVE経由で送金できるオンラインソフトの数は圧倒的に多い。詳しい利用方法はそれぞれのホームページに書かれているので、確認しよう。

 添付説明書によく書いてあるのが「送金前(または後)に連絡してください」というもの。連絡方法は電子メールが多くて、ほかにハガキやFAXでという作者もいる。私はハガキやFAXって面倒だなと思うことがある。オンラインでダウンロードするのだから連絡方法もオンラインがいいな。

 登録料金について連絡する内容は、ソフトによってさまざま。あなたの名前や電子メールアドレス、使いたいソフトの名前やバージョン、振り込む金額など。というのは、作者によっては何種類もオンラインソフトを作っていて、どのソフトの振込か知りたいという人もいるからなの。また、同じソフトでも期間限定利用と永久利用の2種類あってそれぞれシェアウェア登録料金が違うものもあるから、どちらで利用するか知らせてほしいという場合もあるんだそうよ。最近では、添付説明書に登録料金を支払う際の連絡用フォーマットがついてるソフトもある。「コピーしてメールに貼るか、印刷してFAXしてください」という用途なんだけど、そこまで用意してあれば、作業が手軽だから連絡しやすいよね。

フリーソフトと違ってシェアウェアは有償

1. シェアウェアは登録料金が必要、フリーソフトは無償

 シェアウェアは、試用期間内は無償で使える。試用期間後も継続して使う場合は登録が必要。たいていは登録料金を作者に直接送金する。何をいくら支払うかはソフトによって違うから、ソフトライブラリの各ソフト説明欄やソフトの添付説明書で確認してね。フリーソフトはずーっと無償で使えるよ。「使い勝手が合わない」とか「登録料金が支払えない…」というときは、ソフトを削除しよう。

2. シェアウェアはユーザーが自主的に登録する必要がある

 シェアウェアって、登録料金が必要でも作者からユーザーに請求がくることはない。だからユーザーが自主的に登録する必要がある。試してみて「このソフト、いい!」と思ったら、すぐに登録しよう。

3. ライセンスキーは人に聞かない、教えない

 シェアウェアの登録料金を払うと送られてくるラインセンスキーは正規ユーザーの証。友達などが同じソフトを使ってるからって「キーを聞き出しちゃえ」なんてもってのほか。逆に「ライセンスキーを教えて」と聞かれて教えてしまうのもダメよ。

4. 支払い方法はほぼ3種類

 シェアウェア登録料金はおおまかに言って、指定口座への振り込む、クレジットカード決済、送金代行システムを利用する、の3種類がある。作者から指定された方法で支払うんだけど、2種類以上指定してあることがほとんどだからあなたの都合に合わせて決めてね。送金代行システムを利用する場合それぞれのルールがあるから、ホームページで利用規定を必ず確認しよう。

5. 登録料金は誰にいつ払うの?

 ソフトの作者にあなたが直接払う。シェアウェアでも試用期間内はタダ、それを過ぎても使うなら登録料金が必要。というわけで、作者が決めた試用期間内に作者に払う、が支払いのタイミング。

6. 支払うときは作者に連絡を

 シェアウェアの登録料金を支払うときに「連絡して」と言う作者も少なくないの。作者が指定する方法で連絡してね。連絡内容や連絡方法は添付説明書や作者のホームページに書いてあるから確認してみて。

 さてさて、次回は「う、動かない…」です。インストールは済んだのに、なぜか動かない。いったいどうして!?というわけで、次回まで待っててね~。

□ようこそシェアレジへ(ベクター「シェアレジ」のトップページ)
http://www.vector.co.jp/swreg/swreg.html
□シェアウェア送金について(NIFTY SERVE「送金代行」のトップページ)
http://www.nifty.ne.jp/interway/swreg.htm

(小松 佳那)

トップページへ
KANAのオンラインソフト奮闘記 INDEX


Copyright(C), 1996-1999 Impress Corporation.
編集部への連絡は mado-no-mori-info@impress.co.jp まで