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4月26日に発病するCIHウイルスに注意
アンチウィルス各社、CIHウイルスの検出ソフトを公開

(99/04/23)

 4月26日に発病するCIHウイルスの発病日が近づいている。CIHウイルスは'98年に発見された比較的新しいウイルスで、発病するとコンピューターが起動できなくなるような致命的なダメージを与える。情報処理振興事業協会(IPA)の統計によると、3月のCIHウイルスによる感染報告は34件とこれまでで最も高い数にのぼっており、発病直前のこの時期に感染が広まっている様子がうかがえる。

 「CIH」ウイルスは、Windows用の実行型ファイルを媒体に感染するPE型ウイルスの一種で、感染したファイルを実行するとメモリ上に常駐し、他の実行型ファイルに次々と感染してゆく。発病日になると、ハードディスクの先頭部分を上書きしてアクセスできない状態にし、マザーボードのBIOSを書き換えてコンピューターを起動できない状態にしてしまう。すでに4月26日発病、6月26日発病、8月26日発病、毎月26日発病とさまざまな亜種が発見されているが、アンチウイルスソフトメーカーの英Sophosなどによると、もっとも広く感染しているのは4月26日発病のタイプだという。

 日本では'98年8月に初めてIPAへの感染報告が届けられたほか、インターネットで公開されていたシェアウェアのゲームソフトや、ハードウェアメーカーが配布していたドライバーがCIHウイルスに感染していた例もある。また、最近では米IBMが3月に製造したコンピューターの中にCIHウイルスが混入していたことが明らかになっている。

 アンチウイルスソフトメーカー各社は、各社製品の最新ウイルス定義ファイルのほか、CIHウイルスを検出・駆除するためのコマンドラインプログラムや体験版ソフトを公開している。アンチウイルスソフトを購入している人は最新の定義ファイルに更新し、それ以外の人は体験版ソフトをダウンロードするなどして、自分のマシンがCIHウイルスに感染していないかいま一度確認しておくことをおすすめする。

□情報処理振興事業協会 1999年3月ウイルス被害届出状況
http://www.ipa.go.jp/SECURITY/txt/9904.html
□Norton AntiVirus「KILL_CIHツール」
http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/kill_cih.html
□Trendmicro Japan
http://www.trendmicro.co.jp/
□Sophos Anti-virus ホームページ
http://www.cseltd.co.jp/sweep/
□Network Associates 技術情報
http://www.nai.com/japan/virusinfo/avert_980625.asp
□窓の杜 - 知っておきたいコンピューターウイルスの知識
http://www.forest.impress.co.jp/article/virus.html

(新城 雅章)

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