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マウスを動かすことなく右クリックだけで文字入力できる「HeartyLadder」

テキストファイルを作成したり、メールの送受信が可能

(00/08/10)

「HeartyLadder」  マウスを一切動かすことなく右ボタンをクリックするだけで文字入力できるソフト「HeartyLadder」が、10日に公開された。キーボードを使えなかったりマウスを動かせないユーザーでも、マウスの右ボタンを押していくだけで文章を作成でき、作成した文章をファイルに保存したりメールとして送信することが可能。Windows 95/98/NT 4.0/2000対応のフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

 「HeartyLadder」は、マウスを一切動かすことなく右ボタンをクリックするだけで文字入力できる文章作成支援ソフト。キーボードを使えないユーザーやマウスを動かせないユーザーでも文章を作成できるように設計されている。起動すると、ウィンドウの上半分に文字を入力するエリアが表示され、下半分には文字を入力するためのボタンや「HeartyLadder」の機能を実行するためのボタンが並ぶ「文字パネル」が表示される。「文字パネル」には、ひらがな50音や数字、句読点などが描かれたボタンのほか、ファイルの読み込みや保存を行うボタン、メールの送受信を行うボタンなど128個のボタンがある。

 128個のボタンのうち、左半分と右半分に分けられた64個ずつのボタンが一定の時間間隔で交互に赤い枠で囲まれる。赤い枠はフォーカスの役割を果たしており、マウスの右ボタンをクリックすると、そのときに赤い枠に囲まれていた64個のボタンを選択する。64個のボタンはさらに左右半分に分けられ、今度は32個ずつのボタンが交互に赤い枠で囲まれる。右クリックを繰り返すごとに16個、8個、4個、2個と赤い枠で囲まれるボタンが半分ずつに絞り込まれていく。最後は二者択一になり、入力したい文字が赤い枠で囲まれたときに右クリックすると、ウィンドウ上部の文字入力エリアに1文字入力できる。マウスを一切動かすことなく右クリックしていくだけで文字を選択し、文字入力できる仕組みだ。

 例えば“窓”という文字を入力する場合は、右クリックを繰り返して「文字パネル」の中央付近にある“ま”ボタンを選ぶ。次に「文字パネル」の右下にある“ど”ボタンを選択し、さらに「文字パネル」左上の“セレクト”ボタンを選択。「文字パネル」は変換候補の一覧表示画面に切り替わり、“マド”“惑”“窓”などの変換候補が表示される。変換候補も「文字パネル」と同じように赤い枠で囲まれ、“窓”が赤い枠で囲まれたときに右クリックして選択することで、入力済みの“まど”を“窓”に変換できる。

 数多くあるボタンの中から徐々に絞り込んでいく入力方法のため、「文字パネル」では1文字入力するのに合計8回右クリックしなければならないが、単語を途中まで入力すると残りの文字を補完した変換候補がいくつか表示され、変換候補の中から適切な単語を選択して一気に入力できるようになっている。作成した文章はファイルに保存したり印刷でき、メールとして送信することも可能。メールの受信機能も備えており、メールの送信や受信、メールの表示などの機能も「文字パネル」での文字入力と同じ選択方法で行う。

 さらに、マイクで入力した音をマウスの右クリックの代わりに使用することも可能。マウスを使用できない場合でもマイクを使って文字入力し、文章を作成できる。なお、「HeartyLadder」の設定を行うときにのみキーボードを使用する。[Ctrl]キーを押しながら「HeartyLadder」を起動することで「HeartyLadder」の設定画面を表示し、メールの送受信に必要なサーバーやユーザーの情報などを設定できる。

【著作権者】HeartyLadder Labo.
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】-(00/08/10)

□まなつのみかん
http://www.try-net.or.jp/~takaki/

(日沼 諭史)

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