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白地図上に統計データを表示するソフト「MANDARA」v4.58が公開

時間の概念が追加され、市町村合併などによる行政界の変化に対応

(01/07/02)

「MANDARA」v4.58
「MANDARA」v4.58
 白地図上に統計データをオブジェクトとしてグラフィカルに表示するソフト「MANDARA」v4.58が、6月27日に公開された。v4.58では、オブジェクトに有効期限を設定できるようになり、市町村合併による行政界の変化などに対応できるようになった。Windows 95/98/2000に対応した3,000円のシェアウェアで、現在作者のホームページからダウンロードできる。なお、研究・教育機関での使用や学生は無料でユーザー登録が可能。

 「MANDARA」は、白地図上に統計データのグラフを重ねて表示できるソフト。境界線が描かれた白地図画像を読み込むと、境界線で囲まれた領域や、境界線、都市を示す点などをオブジェクトとして認識し、地図データとして保存する。その後、人口や面積などの統計データを地図データのオブジェクト名とを結びつけた属性データベースを作成すれば、白地図をグラデーションで塗り分けたり、地域ごとのグラフを重ねて表示することができる。(財)日本地図センターから販売されている数値地図を元にした精密な地図データの作成にも対応しており、面積計測などの分析を行うこともできる。論文や報告書、学校の地理の資料などに地図を挿入したいときなどに役立つだろう。

 v4.58での主な変更点は、地図データ内のオブジェクトに有効期限を設定できるようになり、市町村合併などによって行政界や都市名に変更があった場合でも、1枚の地図データを継続して利用可能になったこと。たとえば、浦和市・大宮市・与野市が合併して5月1日に誕生した“さいたま市”の年度別のデータ表示を表示させたい場合に、'00年までは合併前の状態で、'01年は合併後の状態で表示することが可能になった。また、同梱される地図データが見直され、新たに世界地図データセットが同梱されている。

【著作権者】谷 謙二 氏
【ソフト種別】シェアウェア 3,000円(研究・教育機関での使用や学生は無料)
【バージョン】4.58(01/06/27)

□地理情報分析支援システム MANDARA
http://www5c.biglobe.ne.jp/~mandara/
□窓の杜 - 白地図上に統計データをグラフィカルに表示する「MANDARA」v4.51
http://www.forest.impress.co.jp/article/2001/01/29/mandara.html

(山本 幸広)

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