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MPEG-1/2エンコードソフト「TMPGEnc」と「TMPGEnc Plus」のv2.59.47.155

Pentium 4のHTテクノロジーに対応し、最大36.6%の高速化が実現したとのこと

(02/11/15)

「TMPGEnc Plus」v2.59.47.155
「TMPGEnc Plus」v2.59.47.155
 MPEG-1エンコードソフト「TMPGEnc」および上位版でMPEG-2のエンコードも可能な「TMPGEnc Plus」の最新版、v2.59.47.155が14日に公開された。今回公開されたバージョンの主な変更点は、最新のPentium 4に搭載された技術“Hyper-Threading Technology”(以下、HTテクノロジー)に対応し、エンコード時間が最大で36.6%高速化したこと。「TMPGEnc」と「TMPGEnc Plus」はともにWindows 98/Me/NT 4.0/2000/XPに対応し、「TMPGEnc」がフリーソフトで、「TMPGEnc Plus」が4,800円のシェアウェア。現在それぞれの公式ページからダウンロードできる。

 最新のPentium 4に搭載されたHTテクノロジーとは、物理的には1個のCPUを論理的に2個あるものとしてシステムに認識させる技術のことで、マルチタスクやマルチスレッドの処理を高速化することができる。ただし、HTテクノロジーでの高速化を実現するには、HTテクノロジーに対応したCPUとマザーボードのほか、Windows XPを稼働させている環境が必要となる。v2.59.47.155ではHTテクノロジーに対応することで、エンコード時間が最大36.6%高速化した。詳細なデータについては(株)ペガシスのWebサイト上にて、HTテクノロジーとマルチスレッドをそれぞれON/OFFした際の、MPEGエンコード所要時間の比較表、およびテストで使用したハードウェアの名称などが公開されているので、ぜひそちらを参照していただきたい。

CBR/VBRと音声フォーマットの組み合わせを選択
CBR/VBRと音声フォーマットの組み合わせを選択
 そのほかにも、v2.59.47.155では特筆すべき変更がいくつかある。まず、プロジェクトウィザード機能が改良され、エンコード方法をウィザード形式で指定する際に、CBR/VBRと音声フォーマットの組み合わせをテンプレートから選択する方式になった。また、色補正やクリッピングなどの映像フィルターを設定する画面で、フィルターを仮適用した状態の動画をプレビュー再生する機能が追加された。さらに、連番ファイルを1つの動画として扱えるようになったため、ファイルサイズの大きな動画でも他のソフトを経由することなく読み込むことができるだろう。そのほか、本ソフトのVFAPIプラグイン“TMPGEnc.vfp”が、本ソフトの設定を反映していなかった不具合などが修正されている。


【著作権者】堀 浩行 氏/(株)ペガシス(「TMPGEnc Plus」は(株)ペガシス)
【対応OS】Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト(「TMPGEnc Plus」はシェアウェア 4,800円)
【バージョン】2.59.47.155(02/11/14)

□TMPG Enc Net(「TMPGEnc」公式サイト)
http://www.tmpgenc.net/
□Pegasys Inc.(「TMPGEnc Plus」公式サイト)
http://www.pegasys-inc.com/j_main.html
□ハイパー・スレッディング・テクノロジ(HTテクノロジーの解説ページ)
http://www.intel.co.jp/jp/homepage/land/hyperthreading_more.htm
□窓の杜 - TMPGEnc Plus(ダウンロードページ)
http://www.forest.impress.co.jp/library/tmpgencplus.html

(竹元 克己)


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