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ASIOやVSTに対応したDTMソフト「Music Studio Independence」v1.00β6が公開

定番DTMソフト「Music Studio Standard」の後継バージョンとして開発中

(02/11/27)

「Music Studio Independence」v1.00β6
「Music Studio Independence」v1.00β6
 
VSTi「Neon」を導入した例
VSTi「Neon」を導入した例
 MIDIシーケンサーとハードディスクレコーディング機能などを統合したDTMソフト「Music Studio Independence」v1.00β6が、24日に公開された。同作者による定番のDTMソフト「Music Studio Standard」の後継バージョンにあたり、主な変更点は“Audio Stream In/Out”(以下、ASIO)ドライバーや“Virtual Studio Technology”(以下、VST)形式のプラグインに対応したこと。Windowsに対応するベータ版フリーソフトで、現在のところ試用制限はないが、正式版はシェアウェアとなる予定とのこと。なお、正式版のリリース時期、シェアウェア料金や登録方法は未定。動作には「Music Studio Standard」v3.00が必要となる。

 「Music Studio Independence」は、統合DTMソフト「Music Studio Standard」の後継バージョンで、定評のあるMIDIシーケンサー機能や独自のAEP形式プラグインなどの機能をすべて引き継いだうえに、ASIOドライバーやVST形式のプラグインに対応するなど大きな変更があった。ASIOとは、Steinberg社が提唱するサウンドデバイスドライバーの規格。DTM用の高品質なサウンドカードやUSBサウンドデバイスで広く採用されており、一般的にWindows標準のドライバーよりもレイテンシー(遅延)の少ないオーディオ編集が可能になる。もちろん、同ソフトでASIOドライバーを使用するためには、ASIOに対応したサウンドカードやサウンドデバイスが必要だ。

 また、VSTとは、Steinberg社が自社製のDTMソフト「Cubase」や「Cubasis」の機能を強化するために開発した技術。VST形式のプラグインは、特定のハードウェアに頼らずソフトウェアのみでオーディオデータにリバーブや音色変化などのエフェクト処理を行ったり、ソフトウェアシンセサイザーとして機能する。また、VSTは仕様がオープンにされている技術であるため、有償・無償、市販ソフト・オンラインソフトを問わず数多くのVST形式プラグインを入手することが可能。同ソフトはVSTに対応したことで、音楽表現の幅が広がっただけではなく、高価なシンセサイザーを購入しなくてもクォリティーの高いソフトウェアシンセサイザーを手軽に利用できるようになった。正式版の公開が待ち遠しい。

【著作権者】Frieve 氏
【対応OS】(編集部にてWindows 2000/XPで動作確認)
【ソフト種別】ベータ版フリーソフト
【バージョン】1.00β6(02/11/24)

□Frieve Home Page
http://www.frieve.com/
□窓の杜 - 【NEWS】統合作曲支援ソフト「Music Studio Standard」v3.00にバージョンアップ
http://www.forest.impress.co.jp/article/2002/01/15/musicstudiostandard.html
□窓の杜 - Music Studio Standard
http://www.forest.impress.co.jp/library/music_studio.html

(モッティ)


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