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Pocket PC 2002のTCP/IP設定をAirH"やFOMAでの通信に最適化できる「TcpTune」

用意された4種類の通信環境から1つ選ぶだけでRWINを適切な値に変更可能

（03/06/26）

「TcpTune」v2.0

　Pocket PC 2002のTCP/IP設定をAirH"やFOMAなどでの通信に最適化できるソフト「TcpTune」v2.0が、16日に公開された。XScaleまたはStrongARM系CPUを搭載するPocket PC 20002に対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

　「TcpTune」は、Pocket PC 2002のTCP/IPのRWIN値を、AirH"やFOMA、PacketOneなど、利用する通信環境に応じて簡単に最適化するソフト。RWINとは一回の応答で受信できる最大のデータ量を表し、RWINの値が大きいほど一度に多くのデータを受信することができるが、値を大きくし過ぎるとデータ受信に失敗した際の損失も大きくなるので、一概に大きくすればよいわけではない。通信環境により推奨されているRWINの値は異なるが、本ソフトを利用すれば、[設定]メニューから自分が利用する通信環境を、FOMA/PacketOne/AirH"/@FreeDの中から1種類選ぶだけで、たとえばAirH"ならばDDIポケットが推奨する17,520に、PacketOneならばKDDIが推奨する32,120に、RWIN値を自動で変更できる。また、モデムカードとLANカードにそれぞれ異なるRWIN値を設定することも可能。そのほか、送信したパケットがルーターを通過できる回数を設定変更したり、目的ホストに対するMTU自動検出機能や欠落したパケットのみ再送する機能、TCPヘッダーにタイムスタンプを付加する機能などをON/OFFすることができる。なお変更した設定は、[設定]メニューからいつでもデフォルトの状態に戻せるので安心だ。Pocket PC 2002上での通信効率を少しでも高めたい人は、本ソフトを使用してみてはいかがだろうか。

【著作権者】almond　氏
【対応OS】Pocket PC 2002（XScale/StrongARM）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】2.0（03/06/16）

□Cosmic Latte
http://wince.tripod.co.jp/

（石川 敬峰）