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週末ゲーム

【第182回】

「スットコドッコイ宇宙の戦車ゲーム スペースタンク」

宇宙を舞台に大暴れ! 敵戦艦を吹き飛ばせ!

(03/09/12)

タイトル画面

 上下左右のどんな方向からも攻撃できる宇宙空間での戦闘は、地上での戦闘とは大きく異なるのではないだろうか。虚空にぽつんと漂う浮遊感と、背後や真下からも弾が飛んでくる恐怖の中では、地上戦以上に方向感覚や敵の位置の捉え方が重要になってくるだろう。そこで今回は、独特の感覚をもつ宇宙空間での戦いが楽しめる作品「スットコドッコイ宇宙の戦車ゲーム スペースタンク」を紹介しよう。

制限時間300秒以内に敵戦艦を破壊せよ!!
制限時間300秒以内に敵戦艦を破壊せよ!!

 「スットコドッコイ宇宙の戦車ゲーム スペースタンク」は、宇宙空間を舞台に敵の戦艦などと戦う3Dシューティングゲームだ。プレイヤーは小型の宇宙船“オルカ”を操り、制限時間内に“宇宙船を1隻破壊する”などの与えられた任務を遂行するのが目的。画面は中央下側に表示されている“オルカ”を背後から見た三人称視点となっており、画面の奥や上下左右方向から敵が攻撃してくるので、敵の攻撃を避けながら与えられた任務をこなしていこう。なお、ステージは全部で3つ用意されており、各ステージの制限時間は300秒に設定されている。時間内に任務を達成するとステージクリアとなり次のステージに進むことができるが、300秒以内に任務を達成できなかったり、敵の攻撃を受けて画面左下に表示されているダメージの数値が100%になるとゲームオーバーとなる。

 “オルカ”のコントロールは、上下のカーソルキーで機首の上下移動、左右キーでローリング、[T]と[R]キーで左右旋回、そして[E]キーで加速する。たとえば前方の敵を捉えるときは、敵の位置が“オルカ”の真上にくるまでローリングしたあとに機首を上下に動かして敵を正面に捉え、また後方の敵を捉えるときは、左右に旋回して後方を向いてから機首を動かしたり、上下に機首を旋回して180度後方を向いてから敵を捉え、加速で画面奥に向かうとよいだろう。手順が少し複雑なので、最初のうちは少し戸惑うかもしれないが、カーソルキーで“オルカ”の進行方向を決める操作は基本となるので、じっくり練習して身につけるようにしよう。搭載されている武器は、連射できるが威力に欠ける“機関砲”と、威力は抜群だが連射ができない“滑腔砲”の2種類が用意されている。なかでも“滑腔砲”は、ほぼ一撃で敵戦艦を沈めることができる強力な武器だが、発射するには遠距離の敵を捕捉する望遠鏡視点に切り替える必要がある。そのため命中率も低く、使いどころが難しい武器だ。

宇宙ステーションに接近する敵小型艇を発見
宇宙ステーションに接近する敵小型艇を発見

 敵戦艦撃沈の成否は、“オルカ”をきっちり制動できるかどうかにかかっている。基本的には、カーソルキーを上下左右に小刻みに押しながら横滑りやローリングを抑えるとよいだろう。筆者はスタート直後に急加速して敵戦艦に接近し、そこで減速しながら機関砲を撃ちまくる戦法を使ったが、標的をうまく軸線に乗せることができれば短時間で沈めることができた。ただしこの戦法が通用するのは最初のステージのみで、敵戦艦が3隻出現する第2ステージ、大型空母が出現する第3ステージでは、滑腔砲で大ダメージを与えることができないと苦しくなる。望遠鏡視点での照準合わせも早い段階でマスターしておくとよいだろう。

 制動をかけながら戦わなければならないので、シューティングゲームとしての難度は若干高めであると思う。最初のうちは戸惑うかもしれないが、宇宙空間を漂う“浮遊感”さえつかむことができれば快適に楽しめるはずだ。敵戦艦や戦闘機のモデリングも良好で、細かい部分まで丁寧に作られているところがいい。なお、本ソフトはシェアウェアとなっており、ライセンスキーを登録しないと第2ステージと第3ステージの制限時間が60秒に制限される。少し歯ごたえのある3Dシューティングゲームを探している人は、本ソフトを試してみてはどうだろうか。

望遠鏡視点で敵戦艦を捉えた。すかさず滑腔砲発射!!   第3ステージに登場する敵空母“スーパーモニタ”
望遠鏡視点で敵戦艦を捉えた。すかさず滑腔砲発射!!   第3ステージに登場する敵空母“スーパーモニタ”

【著作権者】IchiroRM 氏
【対応OS】Windows 98/XP
【ソフト種別】シェアウェア 500円
【バージョン】1.0
【ファイルサイズ】7.5MB

□Ichiro's Ranch
http://members.jcom.home.ne.jp/ichirorm/

(三鷹 昭一郎)


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