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第11回:オンライン対戦型リズムアクションゲーム「O2Jam」 (05/03/25)
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第10回:「RED STONE」 (05/02/25)
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第9回:「Ryzme」 (05/01/28)
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これ以前の連載一覧

【第9回】

「Ryzme」

踊って踊って自分を徹底コーディネート!

(05/01/28)

タイトル画面

 “βテスト”とは、不具合修正の目的で、開発中のゲームを一般のユーザーにプレイしてもらい、最終的な動作検証などを行うもの。現在では、正式サービス開始前に無料でβテストを行うのが一般的となり、タイトル数も増加している。

 そこで、MMORPGをはじめとしたβテストを実施しているタイトルの増加に伴い、毎月最終金曜日は現在βテストを実施しているゲームを“週末ゲーム”の特別版“βテスター”として紹介する。話題のゲームや独自に注目しているゲームのβテストに参加し、ゲームの内容やテスター独自の視点で感じたことなどを報告していこう。

さまざまなプレイヤーとダンスバトルを楽しめる
さまざまなプレイヤーとダンスバトルを楽しめる
 今回は、オンライン対戦型ダンスゲーム「Ryzme」を紹介する。本作品は、音楽に合わせてカーソルキーとスペースキーを入力していくだけで、華麗なダンスを披露できるリズムアクションゲーム。これまでは「オーディション(仮)」というタイトルでクローズドテストを行っていたが、7日よりタイトル名を「Ryzme」に変更してオープンβテストが開始された。「Ryzme」は、他のプレイヤーとのダンスバトルを勝ち抜き経験値を獲得してダンサーとしての階級を上げたり、“DEN”という単位のゲーム内のお金を入手して、衣装や髪型などのパーツを購入してキャラクターをコーディネートしていくことが目的となる。画面は3Dで描かれており、巨大なスピーカーが配置されたダンスステージやバスケットコート、渋谷の街など、さまざまな場所でダンスバトルを楽しもう。


まずはキャラクターを作成

キャラクター作成。トップス、ボトムス、シューズしか変更できない
キャラクター作成。トップス、ボトムス、シューズしか変更できない
 ゲームの初回起動時は、プレイヤーの分身となるキャラクターの作成からスタートする。まずはニックネームの入力だ。一度決めたニックネームはあとから変更できないのでしっかり考えよう。キャラクター作成画面は、髪型、トップス、ボトムス、シューズ、といった項目を変更できるように見えるが、トップス、ボトムス、シューズはそれぞれ2種類から選択し、髪型に関しては変更できない仕様となっている。しかし、ゲーム内のお金を貯めて新しい衣装や髪型などのパーツを購入してキャラクターの姿を変更できるので、最初のキャラクター作成は何も考えずに済ませても問題ないだろう。また性別については、プレイヤーが会員登録時に申請したものが自動的に登録される仕組みとなっている。

 キャラクター作成が完了したら、本作品の舞台となる“Ryzmeタウン”という小さな街に移動する。“Ryzmeタウン”は、ダンスバトルを行う“ステージ”、キャラクターの衣装などを購入できる“ショッピングモール”、プレイヤーのランキングを確認できる“ランキング”、そして工事中となっている“マイルーム”“カフェ”の5つの建物で構成されている。それぞれの建物をマウスでクリックすると中に入ることができるので、まずは多数のプレイヤーが集まる“ステージ”をクリックしよう。


“ルーム”を作成してレッツダンス!

初めてステージに入るとチュートリアルモードとなり操作方法を学べる
初めてステージに入るとチュートリアルモードとなり操作方法を学べる
 “ステージ”に入ると、初回のみナイスバディ講師“クリスティーナ”による“チュートリアルモード”がスタートする。“チュートリアルモード”では、実演を交えながらカーソルキーやスペースキーの入力タイミングなどを教えてくれるので、説明をじっくり読んで基本操作をマスターしよう。

 “チュートリアルモード”が終了すると、たくさんのユーザーが集う“ロビー”に移動する。“ロビー”画面では、左側にプレイヤーが入場してダンスバトルを行う“ルーム”一覧、右側に“ルーム”に入場していない待機中のプレイヤーの一覧が表示される。“ロビー”で待機しているプレイヤーは、他のプレイヤーが作成し“Waiting”と表示されている“ルーム”に入場したり、自分で“ルーム”を新規作成して他のプレイヤーの入場を待つか、1人で練習することが可能。初めてプレイするときは、操作に慣れるために“ルーム”を新規作成して1人で練習するとよいだろう。

 “ルーム”に入場すると、同じ“ルーム”に入室しているプレイヤーが表示される“セッティングルーム”画面に切り替わる。ダンスバトルの準備ができたら、画面下側の[START]ボタンを押して待機しよう。また“セッティングルーム”では、“ルーム”内のプレイヤーとチャットを行うことも可能だ。自分で“ルーム”を作成した場合は、ダンスバトルで使用する曲や、バスケットコート、渋谷といったステージを選択できるほか、対戦モードを各プレイヤー個人の得点を競う“single”、2対2や3対3のチームを組んでダンスバトルを行う“team”の2つから選択できる。1人で練習したい場合や“ルーム”内で参加人数を制限したいときは、画面中央に6個表示されている青い枠をクリックして赤い枠に変えていくとよい。そうすると、残された青い枠の人数しか入場できなくなる。ただし1人で練習を行った場合は、経験値と“DEN”が獲得できない。


ロビーで“ルームを作る”ボタンを押すと新たなルームを作成できる   ルーム内の青い円をクリックすることでプレイ人数を制限可能だ
ロビーで“ルームを作る”ボタンを押すと新たなルームを作成できる   ルーム内の青い円をクリックすることでプレイ人数を制限可能だ

曲の4拍子目にスペースキーを入力しよう

最大難易度の“FINISH MOVE!”を決められるように練習を重ねよう
最大難易度の“FINISH MOVE!”を決められるように練習を重ねよう
 ダンス時の操作はとても簡単。BGMの1小節内に、指定された方向のカーソルキーとスペースキーを入力して、この操作を曲が終わるまで繰り返せばよい。たとえば、画面左側の“スキルノート”内に“← ←”と表示されている場合は、1小節内に左カーソルキーを2回入力してから4拍子目のタイミングでスペースキーを入力する。スペースキーの入力タイミングが合うと、キャラクターが手足を激しく動かして華麗なダンスを披露してくれる。スペースキーを入力するタイミングは、入力済みのカーソルキーが表示されている画面中央の“スキル入力バー”が光る瞬間か、“スキル入力バー”の右側に表示されている“D”アイコンが大きくなる瞬間。基本的には、BGMで流れている曲の4拍子目が入力タイミングとなるので、“スキル入力バー”などの動きを目で確認するよりも、曲を聞きながら入力タイミングを覚えるとよいだろう。

 1小節内でのキー入力が成功してキャラクターを踊らせることができると、“スキルレベル”が上がって“スキルノート”に表示される矢印の数が増えていく。たとえば、1小節目では矢印の数が1つ、2小節目で2つ、3小節目で3つといった具合に、ダンスを成功させるたびに、“スキルレベル”が1つずつ上がっていく仕組みだ。なお、スペースキーを入力するタイミングを外した場合などは“MISS”となり、“スキルレベル”が1に逆戻りする。

 “スキルレベル”は、最大でレベル9まで上げることが可能。“スキルレベル”レベルが上がれば上がるほど、入力するカーソルキーの数が増加して、1小節内で入力しきれないときもある。また、レベル7と9のダンスを成功したあとは“FREE STYLE”、レベル9の“FREE STYLE”終了後はキャラクターが激しく踊る“FINISH MOVE”という激しい踊りでゲームを盛り上げることができる。しかし、“FREE STYLE”や“FINISH MOVE”を成功させるには、最低でも7個のキーを1小節以内に入力する必要がある。またレベル9まで進むには、10小節以上連続でダンスを成功させなければならない。慣れるまでは、レベル5前後の入力でつまずくことが多いので、1拍子で2つずつキーを入力していくなど練習を繰り返して、“FINISH MOVE”を成功できるようにしよう。


対戦相手のダンスを妨害することも可能なダンスバトル

攻撃を受けると“DEFENSE”と表示される。コマンドを入力して回避しよう
攻撃を受けると“DEFENSE”と表示される。コマンドを入力して回避しよう
 ある程度操作に慣れてきたら、他のプレイヤーとダンスバトルで対戦してみよう。対戦の勝敗は、ダンス発動時に獲得した得点によって決定する。ダンス発動時の得点はスペースキーを入力するタイミングで決められ、たとえば4拍子ピッタリでスペースキーを入力すると“PERFECT”と表示され高得点を獲得できる。得点は5段階に分かれており、“PERFECT”からのタイミングの外し具合によって“GREAT”“COOL”“BAD”の順に獲得できる得点が少なくなり、完全にタイミングを外すと“MISS”と表示される。また、スキルレベルが上がると加算される得点も増加していく仕組み。もちろん“スキルレベル”が上がると獲得できる得点も高くなるが、入力するカーソルキーの数も増えるので成功させるにはそれなりのテクニックが必要だ。対戦で勝つためには、テンポの遅い曲でカーソルキーの入力タイミングを練習していくとよいだろう。

 また、対戦相手のダンスを妨害することも可能だ。妨害を行う方法は、まず“スキルレベル”がレベル6のときにいくつかの矢印が光る場合があるので、その光る矢印を入力してダンスを成功させ攻撃アイテムを入手する。攻撃アイテムは、レベル6以上のダンスをスペースキーではなく[Ctrl]キーで発動させると使用することが可能。攻撃が成功すると、対戦相手のスキルレベルを一気に1まで下げることができる。逆に攻撃を受けた場合は、“スキルノート”に“DEFENSE”という文字と矢印が表示されるので、“DEFENSE”で指定された矢印を入力してダンスを発動させれば回避できる。ただし、“DEFENSE”で表示される矢印のなかに赤く光っているものがあり、その矢印を入力するときは、表示と反対のカーソルキーを入力しなければならない。つまり“→”が赤く表示されている場合は、“←”を入力しないと“DEFENSE”が成功しないので注意しよう。


経験値と“DEN”を稼ぎまくれ

 対戦が終了すると、ダンス内容や順位に応じて経験値と“DEN”を獲得できる。また、ゲーム内のランキングを上げていると獲得値も上昇していくという。そして“DEN”がある程度貯まったら、衣装の購入ができる“ファッションモール”に移動してみよう。ここでは、本ゲームの醍醐味であるキャラクターの着飾りを楽しめる。その内容は、ボディラインが強調されるトップスの“アクアグラマー”や、ヒップホップダンサー風のゆったりしたボトム“ヒップホップジーンズ”など多種多様だ。ただし、オシャレな衣装ほど高額になっていくので、コツコツと貯金に励むか、安い衣装で満足するかはプレイヤーの判断次第となる。がんばって自分好みのキャラクターに仕上げよう。

 経験値は“ランキング”に反映される。経験値に合わせてキャラクターのレベルも上昇し、レベル11~15までは“クラブダンサー”といった具合に肩書きも変化していくシステムだ。経験値を稼いで、ランキングトップ10入りを目指すのもよいだろう。ちなみに、キャラクターレベルが6以上になると、初心者サーバーに入れなくなる。初心者サーバーで経験を積んだら、フリーサーバーへと移動しよう。逆に、初心者サーバーはスキルレベルが7までしか存在しない、まさにビギナー用サーバーということになる。


ランキング上位に入っていると経験値と“DEN”をたくさんゲットできる   ショッピングモールではさまざまな衣装が購入できる。目指せアフロ!
ランキング上位に入っていると経験値と“DEN”をたくさんゲットできる   ショッピングモールではさまざまな衣装が購入できる。目指せアフロ!


チームプレイも可能!

チームプレイでは、組んだメンバーと交互にダンスをして総得点で勝敗が決まる
チームプレイでは、組んだメンバーと交互にダンスをして総得点で勝敗が決まる
 ダンスバトルは個人戦のほか2対2などチーム戦も可能だ。チーム戦では、同じチーム内のプレイヤーが交互にダンス発動させて得点数を競う。つまり、チームメイトがレベル1のダンスを成功させると、自分はレベル2、そしてチームメイトがレベル3、さらに自分がレベル4といった具合に、チーム内で“スキルレベル”を上げていく仕組。1人のプレイヤーが失敗するとレベル1からやり直しになるので、どのプレイヤーも責任重大となる。チーム戦を行う際は、最低でも“スキルレベル”レベル7のダンスを成功できるようにした方がよいだろう。


わずかな時間で遊べる手軽さが魅力

 本作品は、カーソルキーとスペースキーの簡単操作だけでなく、10分程度のわずかな時間でも楽しめる手軽さが大きな魅力だ。また、ダンスバトルで勝ち抜くだけでなく、さまざまなタイプの衣装を購入してオリジナルのキャラクターを作り上げていく遊び方もできるだろう。しかし、コミュニケーションを深める手段が“ルーム”や“ロビー”内でもチャットに限定されているのが残念でならない。今後は、プレイヤー同士のコミュニケーションスペースである“カフェ”や、ダンスの練習ができる“マイルーム”といった機能が実装される予定なので、早い実装が待たれるところだ。だが、リズムアクションゲームとしての完成度はかなり高いと思うので、手軽に対戦できるゲームを探している人は、一度プレイしてみてはどうだろうか。


【著作権者】SeedC(株)、T3 Entertainment
【対応OS】Windows 2000/XP
【ソフト種別】フリーソフト(β版)
【バージョン】-
【ファイルサイズ】235MB

□Ryzme リズミィ
http://www.ryzme.com/

(芹澤 正芳)


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