NEWS （06/08/09　14:40）

「nLite」v1.0.1

コンポーネントの削除

　Windows 2000やXPに含まれる不要コンポーネントを省いたり、Service Pack（以下、SP）を適用したインストールCDを作成できるソフト「nLite」v1.0.1が、7月13日に公開された。Windows 2000/XPに対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。

　「nLite」は、自分好みにカスタマイズしたWindows 2000/XP/Server 2003/XP x64/Server 2003 x64のインストールCDを作成できるソフト。本ソフトを使用して、Windowsに標準で含まれるコンポーネントからユーザーが必要としないコンポーネントを削除すれば、OSが占めるハードディスクの使用量を軽減できる。また、SPやセキュリティ修正プログラムなどをあらかじめ適用させたインストールCDの作成も可能。なお、動作には.NET Framework 2.0が必要。

　本ソフトでカスタマイズできる項目は、Windowsに標準で含まれるコンポーネントの削除、SPや各修正プログラムの適用、任意のデバイスドライバーの統合、無人状態での自動インストール設定。また、“フォルダ オプション”などOSインストール後のユーザー設定もあらかじめカスタマイズしておくことができる。

　コンポーネントを削除するには、カテゴリー分けされたツリーから削除したいものにチェックを入れていけばよい。ただし、コンポーネントの中にはWindowsの基本動作に影響を及ぼすものが多く含まれているので、削除する場合には十分な注意が必要。とくに作者が削除を推奨していないコンポーネント名は赤字で表示されている。

　SPや“Windows Update”で公開された各修正プログラムを適用させたインストールCDを作成するには、マイクロソフトのWebサイトから該当するプログラムをすべてダウンロードし、ローカルフォルダに保存しておく必要がある。

　また、OSのインストール途中に求められるWindowsのプロダクトキー、ユーザー名、地域の設定といった項目をあらかじめ本ソフト上で設定しておくことで、ユーザーが手を煩わせることなく自動でOSのインストールを実行できるCDを作成可能。このとき、プロダクトキーなどに不備があるとOSのインストール中にエラーが発生して止まってしまうので、各項目の入力内容には間違いのないようにしておこう。

無人インストールの設定		Windowsの基本設定をあらかじめカスタマイズ

　さらに、Windowsの基本設定を行う“フォルダ オプション”などでカスタマイズできる項目や、レジストリを直接編集しなければならないカスタマイズ項目を、本ソフト上であらかじめ設定しておくことも可能。これにより、OSの再インストール時などに毎回カスタマイズする手間を省ける。

　必要な項目を設定し終えたら、最後にISOイメージを作成すればよい。あとは作成したISOイメージをライティングソフト「DeepBurner」などでCD/DVDに書き込めば、オリジナルのWindowsインストールCDが作成完了だ。

【著作権者】Dino Nuhagic (nuhi)　氏
【対応OS】Windows 2000/XP/Server 2003/XP x64/Server 2003 x64
【ソフト種別】フリーソフト（寄付歓迎）
【バージョン】1.0.1（06/07/13）

□nLite - Deployment Tool for Unattended Windows
http://www.nliteos.com/
□窓の杜 - DeepBurner
http://www.forest.impress.co.jp/lib/sys/hardcust/cddvdburn/deepburner.html

（久保 望）