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NEWS (07/04/03 13:10)

パスワード入力失敗時にW-ZERO3[es]のデータを消去する「MissingWipe」

指定回数パスワードを間違った場合に本体を初期化してデータを保護

「MissingWipe」v1.1
「MissingWipe」v1.1
 パスワード入力失敗時にW-ZERO3[es]のデータを消去するセキュリティ対策ソフト「MissingWipe」v1.1が、3月26日に公開された。Windows Mobile 5.0 AKU 2.0以降に対応するフリーソフトで、現在作者のホームページからダウンロードできる。なお動作にはWindows Mobile 5.0向けの拡張パッケージ「Messaging and Security Feature Pack(MSFP)」が必要で、編集部にて同パッケージがROM搭載されているW-ZERO3(WS400SH)およびW-ZERO3[es]で動作確認した。

 「MissingWipe」は、MSFPによって提供される“ローカルワイプ”機能を利用するためのソフトだ。ローカルワイプとは、指定回数連続してパスワードロックの解除に失敗した際に、本体メモリを消去して工場出荷状態に戻すことで、端末の紛失や盗難時のセキュリティを確保する機能。本来はMSFPと「Exchange Server 2003」の連携によって実現される機能だが、本ソフトを利用すればWindows Mobile端末単体で利用できるようになる。

 ローカルワイプを利用するには、本ソフトの設定画面で[ローカルワイプを有効にする]にチェックを入れよう。設定画面ではパスワード入力ミスの許容回数とパスワードの最低文字数を設定できるほか、パスワードに使用する文字種を数字のみまたは英数字混在から選択可能だ。

 ローカルワイプが有効化されると、パスワード入力を失敗した際に確認画面が表示されるようになる。連続で入力に失敗し、データ消去まであと1回になると、警告画面が表示されたのち“コードワード”入力画面が表示される。これは、かばんの中などで勝手にパスワード入力が発生した場合を想定した誤動作防止措置で、画面に表示された文字列を正確に入力するまで、パスワードを入力できなくするというものだ。

 コードワード入力後さらにパスワードを間違えると、以後ロック解除は不可能となり、この状態で確認画面の[OK]ボタンをタップすると、端末内のデータは完全に消去される。なお、ローカルワイプ有効後は、パスワードロック中にはパソコンとの同期も禁止されるため、この状態になったら最後、データを取り出すことは一切できない。

 ただし、miniSDカードなどの外部メモリに保存されたデータは消去されないので、バックアップデータなどの扱いには注意する必要がある。


ローカルワイプ機能を有効にすると、パスワード入力失敗時にこのような確認画面が表示されるようになる   データ消去まであと1回の時点で、誤操作によるデータ消去を防止するための“コードワード”入力画面が表示される。画面に表示された文字列を入力することで、最後のパスワード入力画面が表示される仕組みだ
ローカルワイプ機能を有効にすると、パスワード入力失敗時にこのような確認画面が表示されるようになる   データ消去まであと1回の時点で、誤操作によるデータ消去を防止するための“コードワード”入力画面が表示される。画面に表示された文字列を入力することで、最後のパスワード入力画面が表示される仕組みだ

【著作権者】SHINN 氏
【対応OS】Windows Mobile 5.0
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】1.1(07/03/26)

□SHINN::Scribble
http://shinn.boo.jp/blog/

(霧島 煌一)




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