NEWS （07/06/06　16:30）

「Netscape Navigator」v9.0 Beta 1

サイドバーへ任意のWebページを読み込んで閲覧可能

　米AOL LLCの一部門であるNetscape Communicationsは5日（現地時間）、「Netscape Navigator」v9.0 Beta 1を公開した。対応OSはWindows 98以降でWindows Vistaにも対応しており、Windows XPでの利用が推奨されている。フリーソフトで、現在本ソフトの専用サイトからダウンロードできる。

　「Netscape Navigator」は、Netscape製Webブラウザーの最新版で、「Firefox」v2をベースに作成されている。「Firefox」をベースとしつつもデザインや操作性の独自性が高かった前バージョンv8とは異なり、ユーザーインターフェイスは「Firefox」v2とほぼ同様で、拡張機能もインストール可能。そのため、Firefoxユーザーなら違和感なく利用できるだろう。

　「Firefox」との主な違いは“Netscape.com”のサービスと連携する各種機能が搭載されていることだが、ほかにもさまざまな機能拡張が施されており、“Netscape.com”の登録ユーザー以外でも便利に利用できる。

　たとえばv9では、Webブラウズ中にあとで読みたいページのリンクを一時保管できる“Link Pad”サイドバーが追加された。このサイドバーへWebページ上からリンクをドラッグ＆ドロップすると、リンクのアンカー文字列がリストに登録される。リスト上の項目をクリックするとリンク先のページを表示するとともに、リストからは項目が消える仕組みだ。本ソフト終了時もリストは保持される。

　また、アドレスバーや［戻る］［進む］ボタンつきのミニブラウザーをサイドバーへ表示する機能も追加されており、メインのブラウザー画面からリンク先をミニブラウザーへ直接表示させることも可能。ミニブラウザー上のリンクは、メイン画面とミニブラウザーのどちらで開くかを切り替られる。たとえばミニブラウザーでWeb検索してヒットした各ページをメイン画面で開いたり、2つのWebページを左右に並べて見比べるといった活用が可能だ。

　そのほか、本ソフトを再起動するメニュー項目や、Webフォームのテキスト入力欄をマウスのドラッグ操作でサイズ変更する機能、OPML形式によるライブブックマークのインポート・エクスポート機能など、細かい使い勝手を向上させる機能も追加されている。

【著作権者】Netscape Communications Corporation、Mozilla Foundation
【対応OS】Windows 98以降、Windows Vista（Windows XP推奨）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】9.0 Beta 1（07/06/05）

□Main :: Netscape Navigator Web Browser
http://browser.netscape.com/
□窓の杜 - 【NEWS】サイトごとにセキュリティ設定とWebエンジンを自動切り替え「Netscape」v8
http://www.forest.impress.co.jp/article/2005/05/20/netscape8.html
□窓の杜 - 【NEWS】Webページ上のテキスト入力フォームを自由に拡大・縮小できるFirefox拡張機能
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/12/14/resizeabletextarea.html
□窓の杜 - 【NEWS】OPML形式でライブブックマークをインポート・エクスポートできるFirefox拡張
http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/08/21/opmlsupport.html

（中村 友次郎）