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魔法少女&巫女さんシューティングゲーム特集夏の“コミックマーケット”で発表される新作同人ゲームの体験版を7本紹介
(07/08/09)
“コミックマーケット(コミケ)”とは年に2回、夏と冬に開催される国内最大級の同人イベント。今年は8月17日からの3日間、東京都有明の東京ビッグサイトで開催される。ここではマンガ同人誌などが発表されるだけでなく、個人や趣味のサークルによって制作された“同人ゲーム”も数多く発表されている。 発表されるゲームのジャンルはアクション、パズルなどからノベル・アドベンチャーまで幅広いが、今回はいつにも増して盛り上がりを見せている“シューティングゲーム”に注目。コミケで完成版が発表予定の新作から、体験版が公開されている7本をご紹介する。 なお、これらの体験版はゲーム完成前に公開されることが多く、最終的なゲームバランスは調整前の場合もあるため注意してほしい。また、コミケまで足を運ぶのが難しい場合、同人関係の委託ショップの店頭や通販で入手できることもある。委託の有無や委託先はサークルによってまちまちなので、興味を引いた作品があったらサークルのホームページをチェックしてみよう。 ちなみに今回、体験版が公開されている作品をピックアップしたところ、魔法少女や巫女さんを中心に、女の子キャラクターが活躍する作品ばかりとなった。戦闘機などが活躍する硬派な作品も捨てがたいが、かわいらしいキャラクターやファンタジー要素により、シューティングゲームの裾野が広がっているのも確かだ。
□コミックマーケット公式サイトへようこそ
本作の特徴は、敵弾をお金に換えることができる“魔法陣”システム。魔法陣は主人公の後を追いかけて移動する“使い魔”の位置へ設置できる。この魔法陣に触れた敵弾は動きが遅くなるうえ、そのまま敵を倒せばお金に換わる仕組み。魔法陣の展開中は“MP”を消費し、MPがゼロになると魔法陣は消えてしまうが、その前に自分で消すことも可能。MPは少しずつ自然回復するが、移動せず一カ所に静止していると回復スピードがアップする。 また、ステージ中の特定の場所にはお店が浮いており、接触すると入店できる。お店ではMPの最大値をアップさせるアイテムなどのほかに、使用するとMPを消費して一定時間特殊攻撃ができる“武器カード”を購入可能。カードは3枚まで同時に所持することができ、高速に連射できる“アロー”、敵に当たると魔法の泡で一定時間ダメージを与え続ける“バブル”などさまざまなカードが用意されている。 魔法陣はMPの制限により展開できる時間が限られるため、こまめに設置と解除を繰り返すのがポイント。たくさんの弾を撃ち出してくる中型機の前へ設置すれば、防御にもなるうえ大量換金のチャンスだ。最初は操作が煩雑に感じるかもしれないが、操作に慣れてステージ構成を覚えると、効率のよい設置パターンを編み出せるようになってくる。単純な爽快感とはちょっと違った、テクニカルなプレイが楽しめる一作だ。
【著作権者】スタジオシエスタ
□トラブル☆ウィッチーズ-アマルガムの娘たち- オフィシャルページトップ
魔砲を使うには、敵を倒すと手に入る青いクリスタルを取って“Exゲージ”を溜める必要がある。さらに、魔砲は使う前に“チャージ”動作が必要で、Exゲージの残量に応じて3段階までのチャージが可能。3段階まで溜めた魔砲は攻撃範囲が広く、効果も絶大だ。 ただし、威力の高い魔砲ほどチャージには時間がかかり、チャージ中は通常ショットを撃てないので隙ができてしまう。そのため緊急回避用に使うのは難しく、あらかじめ使い所を決めておくのがポイント。タイミングを合わせて大型の敵を一掃できたときはかなり爽快だ。 そのほか本作では、敵が前方からだけでなく後ろや横からも現れる。これを迎え撃つために主人公が後ろを振り向いて攻撃できるのも、縦スクロールシューティングとしてはなかなかユニークだ。
【著作権者】KIT-Station
□魔砲少女: KIT-Station
操作できるキャラクターは、博麗神社の巫女さん“博麗 霊夢(はくれい れいむ)”と魔法使い“霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)”の2人で、それぞれ3種類の装備を選べる。また今作ではパワーアップ時、メインショットが強化される代わりにオプションが増えていく仕組みで、このオプションの動きはキャラクター・装備ごとに異なる。とくに魔理沙のオプションには画面上の固定位置へ配置できるものなどがあり、使いこなしが楽しい。 さまざまな色の敵弾で彩られた弾幕は、激しい見た目に比べて意外と避けやすいという絶妙なバランスも健在。また今作ではボムの代わりに、オプションを1つ消費して敵弾を消せる“霊撃”を撃てるようになり、オプションはボムより楽に増やせるのでピンチを切り抜けやすくなっている。難易度も比較的低めの印象で、シリーズ未経験者にもお勧めできる一作だ。
【著作権者】ZUN 氏
□上海アリス幻樂団
1つ1つのステージは短く、画面内の敵を全滅させればステージクリア。また、5面ごとにボス敵が現れる。制限時間は、敵や敵弾に触れると5秒減ってしまうが、ステージ中に登場するアイテムを取って延長することも可能。ただし、アイテムを撃ってしまうと延ばせる秒数が減ってしまう。 制限時間内に少しでも多くのステージをクリアし高得点を得るには、攻撃を受けずアイテムを確実に取るのはもちろんだが、敵を素早く倒すことも重要。ハイパーマシンガンを使う場合、ボタンを押し続けたときの自動連射では連射速度が遅いため、手動での連射が必須となる。操作は移動とショットのみで複雑なシステムもなく、弾避けと連射というシンプルな爽快感をひたすら追い求めてアツくなれる作品だ。 ちなみに本作の制作元である葦葉製作所は、「すっきり!! デフラグ」など実用的なフリーソフトで有名なINASOFTの矢吹拓也氏が参加しているサークルだ。本作はINASOFTが過去にリリースしたタイムアタックシューティング「NEOBRASTER」のリメイク的作品となっている。
【著作権者】葦葉製作所
□葦葉製作所
敵を倒すと手に入るアイテムを取ることで、広範囲を攻撃できるノーマルショットと敵を貫通するレーザーを切り替えることができ、同じ武器を取り続けると3段階までパワーアップする。アイテムにはそのほか、自分の周囲を回ったり後ろについてくるオプションや、スピードアップなどが用意されている。 また、敵を倒すと現れる“電池”を集めると、電池を消費して強力な“角田サンダー”を放てる。角田サンダーの効果はショットの種類によって異なり、ノーマルショット時は敵を追尾する光弾を発射する。これは入り組んだ地形の上下に張り付いた敵などに有効だ。一方、レーザー使用時の角田サンダーでは極太のレーザーを発射し、大型の敵やボスなどに大ダメージを与えられる。 オプションやレーザーによるパワーアップのほか、地形に触れるとミスになるなど、往年の名作シューティングゲームを彷彿させるゲーム性だが、難易度は低めに抑えられている。また、ショットがパワーアップしているときは敵や敵弾、地形に当たってもショットの段階が下がるだけなので、初心者でも比較的ミスせずに長くプレイ可能だ。 ただし、最近のシューティングゲームとしては珍しく、ミスをすると特定地点まで戻されるうえパワーアップも一切無効になるというなかなかシビアな方式。ミスしてしまったらまずは落ち着いて、パワーアップアイテムを集めることに集中しよう。
【著作権者】チームグリグリ、カメハメハ大王
□同人シューティングゲーム■角田さんだぁ~LOVE!! 公式Web■ (Windows用ゲームソフト)
基本的なシステムは、低速移動時の前方集中ショット、被弾したとき約0.3秒以内にボムを撃てばミスを回避できる“カウンターボム”、アイテムの自動回収など、弾幕シューティングとしてはオーソドックスなもの。ただし標準の難易度である“ORIGINAL”を選ぶと、高速の弾幕が次々と自分を狙ってくる、難易度の高いゲーム性となる。難しいと感じたら、まずは弾が遅い“EASY”モードからプレイしてみるとよいだろう。 ちなみに本作はボス戦前の会話デモなどにキャラクターボイスがついており、これをTVアニメの第一線で活躍している田村ゆかりさんや水樹奈々さんなどの人気声優が担当していることでも話題を呼んでいる。また、BGMはゲーム音楽のメタル系ギターアレンジなどで知られる埼玉最終兵器が担当しており、疾走感あふれるサウンドで弾幕バトルを盛り上げてくれる。
【著作権者】天然素材
□天然素材
ショットとボムのほか、敵を倒してアイテムを取ると増える“マナ”を消費して、サブ攻撃“マナアクション”を発動できるのが特徴。マナアクションの効果は使用するキャラクターによって異なり、たとえば主人公の“エリス”が使う“フォーチュンウィールショット”の場合は、敵に当てると敵弾や敵、自分の動きが遅くなり、弾幕を避けやすくなる“プレーンシフト”現象が発生する。 使用するキャラクターはエリスのほか、装備をカスタマイズできる“アール タイプE”も用意されており、こちらはショット、ボム、マナアクションをそれぞれ4種類から自由に選んで装備可能だ。効果および発動時の演出ともに個性的なものが用意されており、さまざまな組み合わせを楽しめる。 そのほか、プレイ内容に応じて上下する“フェイズレベル”により、ゲームの難易度が変動するのも特徴。ミスした場合やボムを撃つなどの行動でフェイズレベルが下がり、ボス・中ボス級の敵を撃破するなどの行動でフェイズレベルが上がる仕組み。ゲーム開始時の難易度選択で最大フェイズレベルが決まるので、難しいと感じたらまずは初心者向けの“NOVICE”を選ぼう。
【著作権者】PlatineDispositif
□PlatineDispositif website 紫雨飯店 (中村 友次郎)
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