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【第323回】
少女と妖精のお店経営ゲーム「ルセッティア」体験版アイテム屋経営シミュレーションとアクションRPGが同時に楽しめるお得な作品
(07/12/14)
インターネット上で公開されているゲームは、大手メーカーが制作・販売している大作から、個人が趣味で制作して無料で公開しているものまで、ジャンルや価格を問わず、さまざまなものが存在している。しかし、公開されているゲームの数が多すぎて、どんな作品が存在し、どの作品が本当に面白いのかを判断できずに困っている方も多いだろう。そこで『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、アイテム屋経営とダンジョン探索が楽しめる「ルセッティア」の体験版を紹介しよう。
父親の借金返済のため、借金取りの妖精と一緒にアイテム屋を経営
プレイの基本はダンジョンや町でアイテムを仕入れて“ルセッティア”で販売し、利益を上げること。ダンジョンでの仕入れはアクションRPGとなっており、1つのゲームで2種類のジャンルを楽しめるのが本作の大きな特長だ。借金は一定期間ごとに少しずつ返済する約束となっており、決められた期日までに返済額を貯めておかないとゲームオーバーになってしまう。体験版では、1回目の返済となる8日目までに1万pix(本作におけるお金の単位)貯めることが目的だ。
主な操作はカーソルキーでルセットの移動、[Z]キーで決定、[X]キーでキャンセル、[Esc]キーでメニューの呼び出しとなっている。メニューでは、現在所有しているアイテムを確認できるほか、過去に入手したことのあるアイテムの情報を閲覧する“アイテム図鑑”を呼び出せる。セーブもメニューから可能だ。
アイテムをいくらで売るか、交渉の腕の見せ所
店内には12個のアイテムを陳列できるが、この配置も大切だ。入り口側の窓際に置いたアイテムはお店の看板商品となり、客足にも影響する。また、たとえば店内の中央は武器や防具、壁際は食べ物など自分でルールを作って配置を考え、アイテムでお店を飾っていくのも楽しいところだ。
このほか、ルセットには“商人レベル”が設定されている。お店でアイテムを販売するたびに画面左下の“Merchant Level”ゲージが増えていき、満タンになるとレベルアップ。レベル2ではアイテムの買い取りが可能になり、レベル3では『夕飯のおかずが欲しい』といった客の希望に対して売るアイテムを決める“注文売り”が可能となる。さらに高いレベルでは店の模様替えなども可能になるが、体験版ではレベル3まで上げるのがやっとといったところだ。
アイテム探索ではアクションRPGに早変わり
ダンジョン探索では、ゲーム性がガラリと変わってアクションRPGとなる。操作の対象は雇った冒険者となり、カーソルキーで移動、[Z]キーで通常攻撃、[X]キーで強力な攻撃ができる“スキル”の発動、[C]キーで使用するスキルの切り替えが可能だ。スキルを発動すると画面左下にあるSPゲージを消費する。SPは何もせずに止まっていれば回復するので、慎重に進みたい場合はこまめな回復を心がけよう。利用できるスキルは敵を倒して経験値を稼ぎ、冒険者のレベルを上げることで増えていく。初期状態では回転しながら周囲の敵を斬りつける“回転切り”が使用可能だ。 ダンジョンでは、フロアのどこかにある魔法陣に乗ることで次のフロアへ移動できる。5フロアごとに町へ帰還するゲートが現れるので、最初のうちはムリせずマメに帰還するようにしよう。万が一敵の攻撃によってHPがゼロになるとダンジョンから逃げ帰ることになり、アイテムを1個しか持ち帰れないというペナルティが発生する。せっかく冒険者に渡した強い装備を失うことにもなるので、無理は禁物だ。
また、冒険者は客として店に現れることもある。このとき武器や防具を売るとダンジョン探索時の初期装備になるので、ダンジョンに持ち込むアイテムを減らして持ち帰れるアイテムの数を増やせるし、撤退時のペナルティも回避できる。冒険者に渡したい武器や防具をお店に陳列しておき、赤字覚悟で確実に売っておくとよいだろう。
ほのぼのした雰囲気も魅力
ダンジョン内では基本的に戦闘一辺倒のため展開がやや単調なところもあるが、高価なアイテムを探すのは楽しく、ボス戦なども用意されている。体験版でプレイできるのはゲームのほんの序盤だが、それでも結構なボリュームがあり、経営とアクションの両方を十分に味わえるだろう。体験版をプレイしてゲーム内容が気に入ったり、ルセットとティアの今後が気になったら、作者のホームページで製品版の情報を確認してほしい。
【著作権者】EasyGameStation
□EasyGameStation (芹澤 正芳)
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