「HiMem for Smartphone」v0.01

Pocket PC版の画面。Smartphone版と違いソフトキーを使わずに基本的な操作が可能なので、ソフトキーのないAdvanced/W-ZERO3[es]でも快適に学習できる

　ソフトバンクのスマートフォン“X02HT”で利用可能な単語帳ソフト「HiMem for Smartphone」v0.01が6日に公開された。W-ZERO3シリーズで利用可能な「HiMem for PocketPC」も公開されており、編集部にてX02HTおよびAdvanced/W-ZERO3[es]で動作を確認した。現在作者のホームページからダウンロードできる。

　なお、本ソフトの配布ファイルはLZH形式の圧縮ファイルとCAB形式のインストーラーが用意されているが、編集部で動作検証したところX02HTの場合はCAB形式のインストーラーで正常にインストールできなかったため、検証にはLZH形式で配布されているファイルを使用した。

　「HiMem」は、暗記学習に最適な単語帳タイプの学習ソフト。縦分割の3ペイン構成になっており、上から順に問題文、解答、例文などの参考情報がそれぞれ表示される。各ペインの表示行数は設定画面から任意に変更可能だ。

　操作は左右ソフトキーとナビゲーション（カーソル）ボタンだけで行えるようになっており、片手操作で学習を進められる。たとえばX02HTの場合、問題表示中は左ソフトキーに解答の表示が、右ソフトキーに次の設問への先送りが割り当てられており、右ソフトキーを長押しすれば前の設問へと巻き戻すこともできる。また解答表示後は、正解なら左ソフトキーを、不正解なら右ソフトキーを押すことで学習結果を記録でき、不正解だった問題は全問回答後などに再度出題することで繰り返し学習が可能。

　このほかにも、出題順を逆順やランダムにする機能や、問題数が多い場合に問題を指定数ごとに分割して出題する機能、一定秒数間隔で問題と解答を自動表示するタイマー機能など、効率的に学習するための機能が用意されている。

　本ソフトのデータはテキスト形式のため簡単に作成できるほか、作者サイトには四字熟語や英単語など、ユーザーの手で作成された問題データが公開されている。さらに、LZH形式の配布ファイルに同梱されているWindows版を利用すると、クイズソフト「ごたく」用の問題データを本ソフトの形式に変換できる。

　本ソフトは、このように充実した機能を備えているが、Smartphone版では設定や操作がやや分かりにくいため注意が必要だ。たとえば画面上部に2つ、下部右側に1つ用意されている選択ボックスは、上下ナビゲーションボタンでボックス間の移動、左右ナビゲーションボタンで内容の選択、決定ボタンで項目一覧の表示となっている。また、各種設定画面から抜けるためには、X02HT本体の“戻るボタン”を利用する必要がある。

・「HiMem for Smartphone」
【著作権者】Hiro_Ish　氏
【対応OS】（編集部にてWindows Mobile 6で動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.01（08/01/06）

・「HiMem for PocketPC」
【著作権者】Hiro_Ish　氏
【対応OS】Pocket PC、PocketPC 2002、Windows Mobile 2003/5.0（編集部にてWindows Mobile 6で動作確認）
【ソフト種別】フリーソフト
【バージョン】0.01（07/12/02）

□Hiro_Ish's PalmWare
http://homepage3.nifty.com/hiro_ish/palm/

（霧島 煌一）