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NEWS (09/02/24 17:25)

「Google Earth」で人工衛星の衝突事故とデブリの飛散を再現できるKMZファイル

衝突事故をアニメーションで再現できるファイルとデブリの軌道を表示するファイル

 日本時間2009年2月11日午前に発生した、人工衛星コスモス2251とイリジウム33の衝突事故は単に人工衛星が失われただけでなく大量のデブリ(宇宙ゴミ)を発生させ、今後の宇宙開発に重大なリスクをもたらした。しかし、上空800キロメートルの軌道上で起こった事故は具体的にイメージしづらく、深刻度を計りかねている人もいるのではないだろうか。

 “Cosmos 2251 and Iridium 33 Collide”と“Iridium/Cosmos Collision Debris”は、「Google Earth」を使って衝突事故の様子と影響をビジュアルで表示できるKMZファイル。2つのファイルを使えば、宇宙で何が起き、どのような影響があるかをより具体的にイメージできるだろう。両KMZファイルは、編集部にて「Google Earth」v5.0.11337.1968 (beta)で動作確認した。現在、それぞれの作者サイトからダウンロード可能。


“Cosmos 2251 and Iridium 33 Collide”
“Cosmos 2251 and Iridium 33 Collide”
 “Cosmos 2251 and Iridium 33 Collide”は、人工衛星の衝突事故を「Google Earth」上のアニメーションで再現可能。ファイルを開くとロシア上空に赤と青の線で表された人工衛星の軌道が表示され、赤の軌道上にコスモス2251、青の軌道上にイリジウム33を表す人工衛星の画像が表示される。メイン画面左上のタイムラインで再生ボタンを押すと2つの衛星が移動し始め、最後には衝突してしまう。


“Iridium/Cosmos Collision Debris”
“Iridium/Cosmos Collision Debris”
 また、“Iridium/Cosmos Collision Debris”は衝突事故で飛散したデブリとその軌道を「Google Earth」上に表示可能。ロシアの国旗アイコンと赤い軌道がコスモス2251の破片とその軌道を表し、北斗七星アイコンと白い軌道がイリジウム33の破片とその軌道を表している。帯状になって地球を覆うデブリの軌道を眺めれば、今回の事故の深刻さを想像できるだろう。


□Google Earth Visualization
http://www.barnabu.co.uk/
□Google Earth Visualization >> When two satellites collide, in Google Earth(“Cosmos 2251 and Iridium 33 Collide”のダウンロードページ)
http://www.barnabu.co.uk/when-two-satellites-collide-in-google-earth/
□Orbiting Frog | Astronomy, Space and Science
http://orbitingfrog.com/blog/
□Tracking the Remains of Iridium 33 and Cosmos 2251 | Orbiting Frog(“Iridium/Cosmos Collision Debris”のダウンロードページ)
http://orbitingfrog.com/blog/2009/02/19/tracking-the-remains-of-iridium-33-and-cosmos-2251/
□Google Earth
http://earth.google.com/

(長谷川 正太郎)




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