フリーの画像編集ソフト「paint.net」v4.0.17が公開、“ポータブル モード”を導入

「paint.net」v4.0.17

　dotPDN LLCは20日、画像編集ソフト「paint.net」の最新正式版v4.0.17を公開した。今回のアップデートは、過去3カ月間に施された修正と改善を盛り込んだ“Milestone Quality”リリース。新機能の追加はないが、各所にさまざまな改善が導入されている。

　まず、v4.0.16のアニメーションタイマーは常に120Hzで動作するよう設計されていたが、v4.0.17ではこれを改善。モニターのリフレッシュレートを正確に検出し、それに応じてアニメーションを実行するようになった。これにより、多くの画像を開いている場合のパフォーマンスが向上したほか、ラップトップで利用した場合のバッテリー持続時間が若干改善されているという。

　そのほかにも、高DPI環境の.NET Framework 4.7環境で“WinForms”のカーソル描画が乱れる問題に対応するため、カーソルを処理するコードを独自に追加。アプリケーションの設定をレジストリに保存するのではなく、JSONファイルにリダイレクトする“ポータブル モード”が導入された。“ポータブル モード”はレジストリを汚さないため、USBメモリなどにインストールして複数の環境で運用することも可能。詳細については、後日ブログにフォローアップ記事を掲載するという。

　なお、期待が高まる“ストア”でのリリースに関しては、次のバージョンで対応するとのこと。その次にはブラシシステムのアップデートに取り組むとのことなので期待したい。

　「paint.net」は64bit版を含むWindows 7以降に対応するフリーソフトで、動作には.NET Framework 4.6が必要。編集部にてWindows 10で動作を確認した。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。すでに利用中の場合は、設定ダイアログの“更新プログラム”欄にある［今すぐチェックします。］ボタンからアップデートを行うことも可能。