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「Google Chrome 64」が正式公開 ~サイト単位のミュートや不正なポップアップ対策強化などを導入

脆弱性の修正は53件

「Google Chrome」v64.0.3282.119

 米Google Inc.は24日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新安定版v64.0.3282.119を公開した。「Google Chrome 64」では開発者向け機能の充実に加え、ユーザーがより快適にWebを利用するための新機能がいくつか導入されている。

サイトごとに音声を無効化(ミュート)するユーザーオプションが追加

 1つ目は、サイトごとに音声を無効化(ミュート)するユーザーオプションだ。サイトの権限を設定するポップアップにある“音声”セクションで、サウンドの再生オプションを“このサイトでは常に許可”や“このサイトでは常にブロック”へ切り替えることができる。

 2つ目は、ポップアップブロッカーの強化だ。同社は不正なリダイレクトやナビゲーションを行うサイトへの対策を強化する方針を掲げており、今回実施されたポップアップブロッカーの強化はその一環となっている。

 なお、今回のアップデートでは脆弱性の修正も行われているので注意。同社の公式ブログによると修正された脆弱性は、全部で53件。深刻度の内訳は同社の基準で4段階中上から2番目の“High”が3件、上から3番目の“Medium”が13件、最低の“Low”が8件などとなっている。

 「Google Chrome」は、Windows/Mac/Linuxに対応するフリーソフトで、Windows版は64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応する。現在、同社のWebサイトからダウンロード可能。「Google Chrome」は自動更新機能を備えているが、長期間起動したままで利用している場合や、アップデートを自分で管理している場合は、最新版への更新を怠らないようにしたい。