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Googleサービスへログインすると勝手に「Chrome」にもログインする問題、Googleが釈明

誤解を生む仕様だとして将来バージョンでの改善を約束、Cookieの削除問題も修正へ

「Google Chrome 69」のログインステータスボタン

 「Google Chrome 69」で“Google”サービスにログインすると、「Google Chrome」本体にもログインされてしまうとして一部で物議を醸している件について、米Googleは9月26日(現地時間)、公式ブログで釈明した。

 「Google Chrome」は“Google アカウント”でログインすると、ブックマークや拡張機能、閲覧履歴、パスワードなどを同期することが可能。どの端末でも同じカスタマイズの「Google Chrome」が利用できて便利だ。「Google Chrome」に“Google アカウント”でログインして設定の同期を有効化していることは、ツールバー右端のプロフィールアイコン(ログインステータスボタン)が“Google アカウント”のプロフィールアイコンに挿し替わることで確認できる。

 しかし、「Google Chrome 69」ではこの仕様が若干変更され、“Google”サービスへのログイン状態もログインステータスボタンに反映されるようになった。そのため、“Google”サービスにログインしただけで「Google Chrome」の設定同期が始まってしまう、「Google Chrome 69」からは“Google アカウント”へのログインが必須となったなどという誤解を生んでしまった。

「Google Chrome 69」の初期状態
“Google”サービスへログイン
さらに「Google Chrome」の設定同期機能を有効化

 同社によると、“Google”サービスにログインしただけでは「Google Chrome」の設定同期までは行われない。ログインステータスボタンは変化するものの、設定の同期を有効化するには、追加のアクションを行う必要がある。

 しかし、この紛らわしい仕様が誤解を生んだのも事実だ。同社はフィードバックを重く受け止め、10月中旬にリリースされる「Google Chrome 70」でよりわかりやすく、またユーザー側が機能をコントロールしやすく改善するとしている。

 また、閲覧履歴を消去する機能でCookieを削除したにもかかわらず、“Google”関連のものだけ削除されず、ログイン状態が維持される件に関しても、修正を予定しているという。

閲覧履歴を消去する機能でCookieを削除したにもかかわらず、“Google”関連のものだけ削除されず、ログイン状態が維持される

ほかにも、「Google Chrome 69」ではオムニバーでURLスキームと特定のサブドメインが省略される仕様が批判を浴びその後のアップデートで撤回されている。