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GPU情報を取得するユーティリティ「GPU-Z」に“偽のGPU”を検知する機能が追加

古いGPUを新モデルと偽り、ラベルの張替えを行った製品を検出、アイコンで警告

 GPUの情報を取得できるユーティリティ「TechPowerUp GPU-Z」v2.12.0が、10月12日に公開された。今回のアップデートでは、“偽のGPU”を検知する機能を新たに導入。古いGPUを新モデルと偽り、ラベルの張替えを行った製品を検出して、GPUのロゴの代わりに警告アイコンを表示できるようになった。“GK106”コアを使用した偽の“RTX 2060”グラフィックスカードも判別できるという。

「GPU-Z」で正規のGPUの情報を取得した様子
「GPU-Z」で“偽のGPU”を検知した様子

 本機能が対応するのはNVIDIA製GPUのみ。現在のところ“G84”、“G86”、“G92”、“G94”、“G96”、“GT215”、“GT216”、“GT218”、“GF108”、“GF106”、“GF114”、“GF116”、“GF119”といったGPUコアがサポートされている。

 そのほかにも、“NVIDIA Turing”アーキテクチャー(RTX 20シリーズ)のGPUでBIOSを抽出する機能や独立したマルチファンを監視する機能がサポートされた。[Advanced]セクションでHDMIとDisplayPort情報を確認する機能も追加されている。

 「GPU-Z」は、ビデオカードやグラフィックスプロセッサーに関する詳細な情報を取得するためのツール。GPUのコードネームやリビジョン、製造プロセス、ドライバーのバージョン、メモリの種類・容量、バス幅といった情報を閲覧できるほか、[Sensors]タブからGPUのコアクロック、メモリクロック、温度、消費電力、利用率、メモリ使用量などを確認可能。現在、“TechPowerUp”のWebサイトから無償でダウンロードできる。