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「Microsoft Edge」と「Internet Explorer 11」でTLS 1.0/1.1がデフォルト無効化へ

2020年前半に実施

 米Microsoftは10月15日(現地時間)、サポートされているバージョンの「Microsoft Edge」と「Internet Explorer 11」で、「TLS 1.0」「TLS 1.1」のサポートをデフォルトで無効化する計画を明らかにした。2020年前半に実施される。

 「TLS(Transport Layer Security)」はインターネット通信を暗号化するプロトコルで、その最初のバージョンである「TLS 1.0」は来年で誕生から20年を迎える。しかし、「TLS 1.0」や「TLS 1.1」では脆弱性が発見されたこともあり、もはや安全なプロトコルとは言えない。

 “SSL Labs”の示したデータによると、Webサイトの94%はすでに「TLS 1.2」をサポートしている。また、「Microsoft Edge」で日常的に「TLS 1.0」や「TLS 1.1」を使った通信が行われるのは1%未満であるという。「Office 365」をはじめ、「TLS 1.0」「TLS 1.1」のサポートを打ち切るサイトも少なくない。策定団体であるIETFも両プロトコルを今年後半にも正式に廃止する予定で、できるだけ早い最新版への移行が必要だ。

「TLS 1.0」や「TLS 1.1」の利用は縮小している(同社のブログより引用)
「インターネット オプション」の[詳細設定]タブ

 なお、「TLS 1.0」と「TLS 1.1」は「インターネット オプション」の[詳細設定]タブから無効化することが可能。デフォルトでの無効化を待たず、テストを進めておくことをお勧めする。