ニュース

「Windows 10 19H1」は“Windows Update”を大幅改善 ~更新の一時停止が簡単に

利用時間帯を学習して仕事の邪魔にならない時間にアップデートする機能も

Build 18282の[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクション

 米Microsoftは11月14日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」Build 18282(19H1)を“Windows Insider Program”の“Fast”リングに参加するユーザーに対して公開した。本ビルドではユーザーのフィードバックをもとに“Windows Update”を大幅に改善。2つの重要な新機能が導入された。

 1つ目は、「設定」アプリのデザイン変更だ。Build 18282の[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションはコマンドがアイコン付きで表示されるようになり、役割がわかりやすくなっている。

 なかでも、更新の一時停止・延期がこの画面から簡単に行えるようになったのは便利。これまでも[詳細オプション]画面で更新プログラムの配信タイミングをコントロールすることはできたが、メニュー画面の階層が深いため見付けられないユーザーも少なくなかった。それに比べると新しいデザインはシンプルでわかりやすく、設定も容易だ。なお、更新を一時停止していてもウイルス定義の更新などは継続される。

更新の一時停止が簡単に

 2つ目の改善は、“アクティブ時間”を学習する機能が導入されたこと。

 「Windows 10」には“アクティブ時間”(OSの利用時間帯)という概念が導入されており、これをあらかじめ適切に設定しておけば、その間“Windows Update”はOSの再起動を行わない。しかし、“アクティブ時間”の調整を手動で行うのは面倒な作業だ。PCの利用時間帯が不規則で、毎日決まった“アクティブ時間”を設定するのが難しいケースも少なくないだろう。

 そこで、Build 18282ではデバイスの利用状況から“アクティブ時間”をインテリジェントに学習し、自動的に調整する機能が追加された。[更新とセキュリティ]-[Windows Update]-[アクティブ時間」セクションでオプションを有効化すると、ユーザーが指定した“アクティブ時間”はグレーアウト(無効化)され、OSによる学習に任される。

[更新とセキュリティ]-[Windows Update]-[アクティブ時間」セクション