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Google、Androidの2019年8月セキュリティ情報を発表

システムコンポーネントにコード実行を許す“Critical”な脆弱性、悪用は未確認

Androidの月例セキュリティ情報

 米Googleは8月5日(現地時間)、Androidの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表されたセキュリティ情報の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。いずれ各社からアップデートが提供されるはずだ。

 今月のセキュリティパッチは通例に従い“2019-08-01”と“2019-08-05”の2本立て。過去に実施された脆弱性の修正も含まれているので、これらが適用されていれば端末は安全といえる。

 今回修正された脆弱性の中でもっとも深刻なものは、細工されたPACファイルを開くだけで特権プロセスのコンテキストで任意のコードが実行できてしまうシステムコンポーネントの欠陥だが、悪用は確認されていないという。

セキュリティ パッチレベル“2019-08-01”

 “2019-08-01”は、対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。Androidパートナーが迅速にユーザーへアップデートを提供できるよう、あえて分割されている。Androidランタイムで1件、フレームワークで3件、メディアフレームワークで3件、システムで8件の脆弱性が新たに修正された。

 なかでも先述のシステムの脆弱性1件は深刻度が最高の“Critical”と判定されており、注意を要する。

セキュリティ パッチレベル“2019-08-05”

 “2019-08-05”は、すべての脆弱性修正を含んだ完全版。“2019-08-01”での修正に加え、メディアフレームワークで1件、Broadcomのコンポーネントで1件、Qualcommのコンポーネントで5件の問題が修正されている。また、Qualcommのクローズドソースコンポーネントでも4件の脆弱性が修正された。