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「Firefox 69」が公開 ~全ユーザーをサードパーティートラッカーと暗号通貨マイニングから保護

20件の脆弱性を修正。本バージョンからFlashはデフォルトブロックへ

「Firefox」v69.0

 Mozillaは9月3日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版「Firefox 69」を正式公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。

 「Firefox 69」では、これまでのバージョンに続きプライバシー保護の強化が図られた。まず、コンテンツブロッキングの“標準”設定のブロック対象が拡充され、サードパーティーのトラッカーCookieと暗号通貨マイニングが含まれるようになった。基本的にすべてのユーザーがこの手のスクリプトから保護されることになる。

コンテンツブロッキングの“標準”設定のブロック対象が拡充され、サードパーティーのトラッカーCookieと暗号通貨マイニングが含まれるように

 コンテンツブロッキングの設定と実際にブロックされているトラッカーCookieは、アドレスバー左側の盾アイコンをクリックすると現れるサイト情報パネルで確認が可能。“Google Analytics”などのCookieがブロックされているのがわかる。

サイト情報パネル

 また、コンテンツブロッキングの“厳格”設定ではフィンガープリントの採取を企てるスクリプトがブロックの対象に加えられた。いずれは“標準”設定でもブロックされるようになるだろう。

 さらに、サウンドの自動再生をブロックする機能も強化。「Firefox 69」ではサウンドに加え、ビデオもブロックできるようになった。この設定は、[プライバシーとセキュリティ]セクション(about:preferences#privacy)にある自動再生オプションで変更が可能だ。

自動再生オプション

 そのほかにも、Windows 10環境ではコンテンツプロセスの優先度レベルがOSに通知されるようになり、アクティブに作業している場合はCPUを多く、バックグラウンドの作業ではCPUが少なく割り当てられるようになった。これにより、レスポンスの向上とバッテリー持続時間の延長が期待できる。Mac版でもデュアルグラフィックスカード環境で積極的に低消費電力GPUに切り替えてバッテリー寿命を節約するようになったほか、ダウンロードの際、「Finder」に進捗状況を表示するようになるなどの改善が施された。ARM64環境ではJITがサポートされ、パフォーマンスが向上している。

 なお、本バージョンにはセキュリティ関係の修正も含まれているので注意。Mozillaが公開したセキュリティ情報によると、今回修正された脆弱性はCVE番号ベースで20件。深刻度の内訳は、Mozillaの基準で4段階中上から最高の“Critical”が1件、上から2番目の“High”が11件、上から3番目の“Moderate”が5件、最低の“Low”が3件となっている。

 また、予定されていた通り「Firefox 69」から「Adobe Flash Player」プラグインがデフォルトで無効化されるようになる。利用するには毎回プラグインを有効化する必要があるので注意したい。

「Adobe Flash Player」プラグインがデフォルトで無効化されるように