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Microsoft、プレビュー版「PowerToys」に強力リネームツール「PowerRename」を追加

キーボードショートカットガイドはダークモードに対応

ファイル名を一括変更できるシェル拡張「PowerRename」

 米Microsoftは10月29日(現地時間)、Windows 10向け「PowerToys」のプレビュー版をアップデートした(v0.12.0)。今回リリースされた“10月アップデート”では、「PowerRename」というファイル名変更ツールが新たに追加されている。

 「PowerToys」は、Microsoftがかつてパワーユーザー向けに公開していたシステムユーティリティ群。Windows 95時代とWindows XP時代に盛んに開発され、一部ツールは後にOS本体にも取り込まれた。同社は以前より、この「PowerToys」を復活させる計画を進めており、9月に初めてのプレビュー版が“GitHub”でリリースされていた。ソースコードも公開されており、「Windows 10 バージョン 1803」以降ならば「Visual Studio 2019」でビルドできる。

「FancyZones」、「Windows key shortcut guide」などのツールを内蔵。今回、「PowerRename」というファイル名変更ツールが新たに追加された

 “10月アップデート”で追加された「PowerRename」は、ファイル名を一括変更できるシェル拡張だ。「エクスプローラー」でファイルを選択して右クリックメニューから呼び出すと、検索フィールドと置換フィールド、ファイルリストを備えたダイアログが現れる。テキストエディターの置換ダイアログと同じ要領で検索テキストと置換テキストを指定すると、ファイルリストでリネーム後のファイル名がプレビュー表示されるので、問題がなければ[Rename]ボタンを押してリネーム処理を実行しよう。

テキストエディターの置換ダイアログと同じ要領で複数のファイルをまとめてリネーム。[Ctrl]+[Z]キーなどであとからリネーム処理をアンドゥすることもできる

 本ソフトはChris Davis氏が開発した「SmartRename」というツールがベースになっている。このツールは「エクスプローラー」のファイル操作エンジンを呼び出してリネーム処理を行うため、[Ctrl]+[Z]キーなどであとからリネーム処理をアンドゥできるのが特徴。シンプルながら大文字・小文字の一致、正規表現の利用、サブフォルダーを含めたリネームなどもサポートしており、使い勝手がよい。

 そのほかにも、「PowerToys」のインストーラーに署名が施された。また、[Windows]キーの長押しでWindowsのショートカットキーをわかりやすく表示する「Windows key shortcut guide」が“ダーク モード”をサポートしたほか、ウィンドウのレイアウトツール「FancyZones」でもマルチモニターへの対応をはじめとするさまざまな改善が行われている。

「Windows key shortcut guide」が“ダーク モード”をサポート

ソフトウェア情報

「PowerToys」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.12.0(19/10/29)