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Microsoft、クラウドコードエディター「Visual Studio Online」をパブリックプレビュー

どこからでも・すぐに開発を始められる全部入りの「Visual Studio Code」環境

Microsoft、「Visual Studio Online」のパブリックプレビューを開始

 米Microsoftは11月4日(現地時間)、「Visual Studio Online」のパブリックプレビューを開始した。本サービスは今年5月に発表され、プライベートテストが行われていた。

 「Visual Studio Online」は、どこからでもアクセス可能なクラウドベースの開発環境。アプリを開発したりテストするための仮想環境(数ステップで“Azure”上に構築可能)、「Git」リポジトリ、Webブラウザーで動作するコードエディターなどがセットになっており、見た目はWebブラウザーで動く「Visual Studio Code」そのものだ。拡張機能も利用可能で、コーディングセッションを他のメンバーと簡単にリアルタイム共有できる「Live Share」や、機械学習を活用したコーディング支援機能「IntelliCode」もあらかじめ組み込まれている。

 クラウドでホストされていることのメリットとしては、ニーズに応じてリソースを必要な分だけ確保できる点や、利用した時間だけ課金されるためコストを削減できる点、ローカルマシンのリソースを開発以外の用途にさける点などが挙げられる。構築された環境や設定、エディターのテーマなども同期できるため、ローカルセットアップの手間を省ける点やどこからでもアクセスしても同じ環境を利用できる点も魅力だ。

 なお、技術的には「Visual Studio Code」リモート開発機能の概念を拡張したものなので、Webブラウザーでは物足りなければ、ローカルの「Visual Studio Code」を接続して開発フロントエンドとして利用することも可能(専用の拡張機能が必要)。プレビュー版という扱いにはなるが、代わりにフルスペックの「Visual Studio」を利用することもできる。