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新しいテーマを追加した「Firefox 81」が正式リリース

キーボードやヘッドフォンによるメディアコントロールにも対応。PDFビューワーも強化

「Firefox」v81.0

 Mozillaは9月22日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版「Firefox 81」を正式公開した。今回のアップデートでは、従来からあるライト・ダークの2テーマに加え、“Firefox Alpenglow”と呼ばれる新しいテーマがデフォルトで選択できるようになった。紫を基調としたよりカラフルなテーマを楽しめる。

“Firefox Alpenglow”と呼ばれる新しいテーマがデフォルトで選択できるように

 機能面では、キーボードやヘッドフォンによるメディアコントロールがサポートされた。「Firefox」で再生しているオーディオやビデオを、メディアコントロールのためのキーやボタンで一時停止・再開できる。「Firefox」の別タブや他のアプリを利用している場合でも有効で、PCがロックされているケースでも機能するという。

 そのほかにも、PDFビューワーを改善。外観が新しくなったほか、「AcroForm」対応が強化され、PDFフォームへの記入、印刷、保存ができるようになる。また、オーストリア、ベルギー、スイスのドイツ語版ユーザーに“Pocket”によるレコメンデーション(おすすめ記事)が表示されるようになる。

「Firefox」のPDFビューワー

 なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。件数はCVE番号ベースで6件。深刻度の内訳はMozillaの基準で上から2番目の“High”が3件、上から3番目の“Moderate”が3件となっている。任意コードの実行につながりかねない問題も含まれているので、早期の対処が望ましい。

 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 7/8/10に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでに利用している場合は自動で更新されるが、画面右上のメインメニュー(横3本線アイコン)から[ヘルプ]-[Firefox について]へアクセスし、バージョン情報ダイアログを開いて手動でアップデートしてもよい。

 ちなみに、法人向けの延長サポート版「Firefox 68 ESR」シリーズはアップデートを終了した。利用中の場合は「Firefox 78 ESR」シリーズへ自動でアップグレードされる。