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Microsoftが緊急パッチ、Windows 10のプロキシ・VPN環境でインターネットが不通になる問題を解決

4月初旬までにリリースする計画を前倒し、“Windows Update カタログ”で入手可能

“Windows Release Information”におけるアナウンス

 米Microsoftは3月30日(現地時間、以下同)、Windows 10向けの更新プログラムを“Windows Update カタログ”で公開した。プロキシを利用したWindows 10環境で発生しているインターネット接続の問題を解決する。

 今回リリースされた更新プログラムは、以下の通り。同社は当初、4月初めまでにパッチをリリースするとしていたが、影響を鑑み、前倒しで公開された格好だ。

  • Windows 10 バージョン 1909、バージョン 1903:KB4554364
  • Windows 10 バージョン 1809、Windows Server 2019:KB4554354
  • Windows 10 バージョン 1803:KB4554349
  • Windows 10 バージョン 1709:KB4554342

 同社は26日、「KB4535996」以降を適用済みでプロキシを使用しているデバイス、とくにに仮想プライベートネットワーク(VPN)を使用しているデバイスで、タスクトレイのインターネット接続の状態を表示するインジケーター(NCSI)が“制限付きアクセス”または“インターネットなし”となる問題を公表。「Microsoft Teams」、「Microsoft Office」、「Office365」、「Outlook」、「Internet Explorer 11」および一部のバージョンの「Microsoft Edge」など、「WinHTTP」や「WinInet」を用いてインターネット接続を行うアプリケーションでネットワークトラブルが発生する可能性があるとしていた。今回リリースされたパッチを適用すれば、この問題は解決されるという。

 なお、これらのパッチは“Windows Update”や“Windows Server Update Services(WSUS)”を通じた自動配信の対象とはなっていない。“Windows Update カタログ”を介したスタンドアロンパッケージの配布のみとなっているので注意。また、この問題で困っていない場合はわざわざ適用する必要はない。