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「Android Studio 4.0」が正式リリース ~UIの製作がより簡単に

新しいモーションエディター、ビルド時間が遅くなる原因を調査するビルドアナライザーを搭載

「Android Studio 4.0」が正式リリース

 米Googleは5月28日(現地時間)、Androidアプリの開発環境「Android Studio 4.0」を正式公開した。「Android Studio 4.0」では「IntelliJ IDEA 2019.3」プラットフォームへのアップデートに加え、アプリに動きを与えるのに役立つ新しいモーションエディター、ビルド時間が遅くなる原因を調査するビルドアナライザー、アプリの最小APIレベルに関係なく使用できるJava 8言語APIなどが搭載されている。

 Androidの“MotionLayout”はアプリで利用する複雑なモーションやウィジェットアニメーションを管理するためのAPIだが、複雑なXMLを記述・編集しなければならないのが難点だった。モーションエディターはこれを解決するために導入されたGUIで、アニメーションを手軽に作成・編集・プレビューできる。

アニメーションを手軽に作成・編集・プレビューできるモーションエディター

 そのほかにも、「Android Studio 4.0」ではレイアウトインスペクターの強化が図られた。アプリのレイアウトをさまざまな画面サイズや解像度を持つデバイスをまとめてプレビューするレイアウト検証ツールも便利だ。

アプリのレイアウトをさまざまな画面サイズや解像度を持つデバイスをまとめてプレビューするレイアウト検証ツール

 また、ビルド関連の機能も強化されている。「Android Gradle」プラグインv4.0.0ではJava 8言語APIを使用した「Android Studio」のビルドアナライザーがサポートされており、ビルド処理でボトルネックになっているプラグインやタスクをハイライト可能。Android開発者はアプリのビルドシステムを調整するためにさまざまな「Gradle」プラグインやカスタムビルドロジックを用いているが、そのなかで問題となっている点を調査するのに役立つ。また、動的機能モジュール間の機能依存性を記述できるようになっている。

「Android Studio 4.0」のビルドアナライザー

 そのほかにも、フィードバックに応えてCPUプロファイラーのユーザーインターフェイスを刷新。CPUレコードがメインのプロファイラーのタイムラインから分離され、グループに分類・整理されたほか、スレッドアクティビティのサイドバイサイド分析が容易になっている。

スレッドアクティビティの分析

 「Android Studio」はWindows/Mac/Linux/Chrome OSに対応しており、現在、Android開発者向けのサイト“Android Developers”から無償でダウンロード可能。Windows版「Android Studio」はWindows 7/8/10で利用できる。

ソフトウェア情報

「Android Studio」Windows向け安定版
【著作権者】
Google LLC
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/8/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
4.0(20/05/28)