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「iOS 13.5.1」「iPadOS 13.5.1」が公開 ~脱獄に使われていた致命的な脆弱性が修正

「macOS Catalina」「macOS High Sierra」「tvOS」「watchOS」にもアップデート

Apple、「iOS 13.5.1」「iPadOS 13.5.1」を正式公開

 米Appleは6月1日(現地時間)、「iOS 13.5.1」および「iPadOS 13.5.1」を正式リリースした。すべてのユーザーに推奨されるセキュリティアップデートとなっている。

 「iOS 13.5.1」「iPadOS 13.5.1」では、カーネルの権限で任意のコードを実行可能な脆弱性(CVE-2020-9859)が修正された。この問題は端末のセキュリティをバイパスしてAppleの認可を受けていないアプリを動作可能にする、いわゆる“脱獄(Jailbreak)”ツール「unc0ver 5.0」で用いられており、JVNが注意を喚起していた。最悪の場合、iOSのサンドボックス機構をはじめとする保護機構が回避され、端末を完全に乗っ取られる可能性がある。

 「iOS 13.5」はiPhone 6s以降、「iPadOS 13.4」はiPad Air 2以降、iPad Proの全モデル、iPad 5世代以降、iPad mini 4以降に対応しており、自動で最新版へ更新される。「設定」アプリの[一般]-[ソフトウェア・アップデート]セクションから手動でアップデートすることも可能だ。

 なお、同様の修正を施した「macOS Catalina 10.15.5 Supplemental Update」、「Security Update 2020-003 High Sierra」、「tvOS 13.4.6」、「watchOS 6.2.6」も公開されている。利用中のユーザーはアップデートを怠らないようにしたい。