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「May 2020 Update」の配信が新フェイズ、サポート終了間近の端末の多くが自動更新の対象に

機械学習を活用しながらトラブルが起こらないように慎重に配信範囲を拡大

Microsoft、「Windows 10 May 2020 Update」のロールアウトを新しいフェイズへと移行

 米Microsoftは7月22日(現地時間)、「Windows 10 May 2020 Update(バージョン 2004)」のロールアウトを新しいフェイズへと移行させたと発表した。同社は機械学習(ML)ベースのトレーニングに基づき、サービスの終了が近づいているデバイスを「バージョン2004」へ自動アップデートさせるプロセスを開始しているが、その対象となるデバイスの数が拡大されるという。

 現在、「Windows 10 バージョン 2004」は「バージョン 1903/1909」を利用中で、かつ「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]セクションで[更新プログラムのチェック]を自分で押したユーザー(Seeker)を対象に配信されている。既知の互換性問題(参考記事)が確認されている環境は配信がブロックされている上、配信対象となったとしてもユーザーが[ダウンロードしてインストール]をクリックしない限り勝手にアップデートされてしまうことはない。

 しかし、サポートの終了が近づいている古い「Windows 10」バージョンはこの限りではない。旧バージョンの「Windows 10」に対しては、機械学習ベースのプロセスを活用してフィードバックの収集と問題の早期検出を行いながら、慎重に自動更新の対象が拡大されている。更新に関わるトラブルの大半はすでに解決されているため、安全にアップデートできるはずだが、念のためデータのバックアップなどを行い、自動更新に備えることをお勧めする。