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「Microsoft Edge」に待望の“垂直タブ”機能 ~Dev/Canaryチャネルでプレビュー中

ワイドスクリーンを有効活用。タブの複数選択やコマンドの一括適用も簡単

「Microsoft Edge」の“垂直タブ”機能を初期プレビューとしてリリース

 米Microsoftは10月27日(現地時間)、「Microsoft Edge」の“垂直タブ”機能を初期プレビューとしてリリースしたと発表した。“Microsoft Edge Insider”の“Dev”チャネルと“Canary”チャネルで一足先に体験できる。

 ここ10年間でワイドスクリーンが一般的になってきたが、ほとんどのWebサイトは両サイドに大きく余白をとり、コンテンツを中央寄せ表示にするデザインを採用している。“垂直タブ”はこのデッドスペースを活用し、開いているタブの一覧性を向上させる機能だ。タブバーの分だけ高さを節約できるため、その分コンテンツの閲覧画面を高さ方向に広くとれるのもメリットといえる。

標準の水平タブ表示。タブバー左端のボタンで垂直タブに切り替え可能

 「Microsoft Edge」の“垂直タブ”は画面左上のアイコンで簡単にON/OFF可能。“垂直タブ”を有効化するとタブバーが消え、代わりに画面左側のサイドバーへタブのリストが表示されるようになる。タイトルバーにWebサイトの題名が省略されることなく表示されるのは、ちょっと新鮮な体験だ。アクティブなタブは厚みを持っているかのようにデザインされているが、これは近年のMicrosoft製品に導入されている“Fluent Design System”に則ったものだろう。

新しい垂直タブ表示

 サイドバーにタブが一覧表示するもう1つのメリットは、タブの幅が確保されることだ。水平タブ(タブバー)でタブを開きすぎると、タブ幅が極端に狭い所謂“ノコギリ”状態となり、複数のタブを選択したり、右クリックメニューへアクセスするといった操作に支障をきたす。しかし、タブ幅が一定の垂直タブならばそうした問題もない。[Ctrl]キーや[Shift]キーを押しながら複数のタブを選択し、右クリックメニューからまとめてミュートやピン留めするのも簡単だ。

複数のタブを選択して右クリックメニューを利用するといった使い方も簡単に

 一方、サイドバーの幅の分だけコンテンツの表示領域が狭くなるのはデメリットと言える。しかし、「Edge」の垂直タブはサイドバーの自動開閉機能を導入することでそれを解決。いつもはサイドバーを折りたたんでタブリストをFavicon表示にしておき、必要な時だけ開くこともできるので、あまり邪魔にならない。

コンパクトなFavicon表示

 そのほかにも、“Dev”チャネルや“Canary”チャネルの「Edge」ではスクリーンショットの撮影機能などがテスト中。現在、“Microsoft Edge Insider”から無償でダウンロードできる。安定(Stable)版「Edge」と同じ環境で共存させることも可能だ。