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フォントワークス、8書体を“Google Fonts”で無償提供 ~GitHubにも公開

ライセンスはSIL Open Font License 1.1で商用可。改変やアプリへの組み込みもOK

Fontworksの“GitHub”プロジェクトページ

 フォントワークス(株)は1月15日、手書き風の楷書系硬筆体「クレー」など8書体を“Google Fonts”で提供開始したと発表した。ライセンスは比較的縛りの緩い“SIL Open Font License 1.1”で、個人利用・商用にかかわらず無償。Webサイトに埋め込むだけでなく、改変して派生フォントを開発したり、アプリやゲームなどに組み込むこともできる。

 今回“Google Fonts”での提供が発表された8書体は、昨年末より“GitHub”でもホストされている。「Python」などを利用してビルドできるが、すでにビルド済みのTrueTypeフォントも用意されており、ローカルにダウンロードしてすぐに使い始められる。

 なお、同社のフォントサービス「LETS」「mojimo」で提供しているフォントとは互換性がないとのことなので注意。“Google Fonts”での利用に関しては、サポートも提供されない。

Klee(クレー)

 鉛筆やペンなどで手書きしたような印象を与える楷書フォント。教科書にもそのまま使えそうな丁寧でしっかりした筆運びで、本文組みに適している。レギュラーとセミボールドの2書体が選べる。

Klee(クレー)レギュラー
Klee(クレー)セミボールド

Train(トレイン)

 フォントワークスでは「レイルウェイ」という名前で提供されているフォント。名前の通り、線路を思わせる二重のラインで構成された自体が特徴。インパクトの強いゴシック体なので、ロゴやタイトルにピッタリだ。

Train(トレイン)

Stick(ステッキ)

 その名の通り、ステッキのような角のある太い直線でデザインされたフォント。コミカルで愛らしく、どこか牧歌的な印象で、どちらかというとロゴ向けの書体といえる。

Stick(ステッキ)

Reggae(レゲエ)

 少年雑誌などでの使用頻度も高く、デジタルコンテンツの使用に人気が高いという書体。起筆は太く、終筆を細くすることでダイナミックな鼓動感を表現しており、勢いや活力を強調したいケースに合う。

Reggae(レゲエ)

Rampart(ランパート)

 “Rampart”は城壁などを意味する英語。その名の通り重さと厚みのあるブロックをイメージしてデザインされたゴシックフォントで、ロゴや見出しにフィットする。力強さやたのもしさ、安定感を表現したい場合に使いたい。

Rampart(ランパート)

RocknRoll(ロックンロール)

 ポップスタイルに仕上げたユニークなオリジナル書体。線に強弱が付けられており、ところどころ点が丸くなっていることも相まって、どことなくリズム感がある。

RocknRoll(ロックンロール)

DotGothic16(ドットゴシック)

 レトロなドット風のフォント。16×16のゴシック体のビットマップをベースに開発されており、十分な可読性をもつ。デジタルテイストの資料やレトロゲームの素材に活用しよう。

DotGothic16(ドットゴシック)