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「Visual Studio Code」に「TensorBoard」を統合 ~Python拡張機能の2021年2月リリース

「Pylance」拡張機能もアップデート。ドキュメントが書式付きで読みやすく

「Visual Studio Code」向け「Python」拡張機能の2021年2月リリース、「TensorBoard」を統合

 米Microsoftは2月17日(現地時間)、「Visual Studio Code」向け「Python」拡張機能の2021年2月リリースを発表した。「Python」拡張機能は現在、“Visual Studio Marketplace”から無償でダウンロード可能。「Visual Studio Code」から直接インストールすることもできる。

 本リリースの目玉は、「Visual Studio Code」に「TensorBoard」が統合されたことだ。「TensorBoard」は、「PyTorch」と「TensorFlow」を使う開発者が機械学習のデータセットとモデルトレーニングを可視化するのに役立つ。「Visual Studio Code」に統合されたことで、モデルの予測をチェックしたり、モデルのアーキテクチャーを図示したり、モデルの損失や精度といった指標を経時的に分析したり、コードをプロファイルしてボトルネックとなっているところを見つけるといった作業が容易になる。

 「Visual Studio Code」で「TensorBoard」セッションを起動するには、コマンドパレット([Ctrl]+[Shift]+[P]キー)からコマンドを実行すればよい。新規タブで「TensorBoard」が開くはずだ。ログファイルは現在の作業ディレクトリから自動で検出されるが、自分で指定することも可能だ。

 そのほかにも「Pylance」拡張機能がアップデートされ、ドキュメントを書式付きで閲覧できるようになった。定義や宣言部分にジャンプする機能も改善されているという。

ドキュメントを書式付きで閲覧できるように

 なお、本リリースより動作要件が変更され、「Visual Studio Code」v1.51以降が必要になっているので注意。

「Coding Pack for Python」

 「Visual Studio Code」は、Windows/macOS/Linuxで動作する高機能なコードエディター。Windows版(64bitのみ)で「Visual Studio Code」を用いた「Python」開発環境を整えたい場合は、「Coding Pack for Python」の利用がお勧めだ。以下のツールをまとめて導入できる。

  • 「Visual Studio Code」
  • 「Visual Studio Code」拡張機能(Python、Pylance、Gather)
  • Pythonランタイム(CPython 3.8.5)
  • Pythonパッケージ(jupyter、numpy、sklearn、pandas、Matplotlib)

ソフトウェア情報

「Python」Visual Studio Code拡張機能
【著作権者】
Microsoft
【対応OS】
(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2021.2.576481509(21/02/18)