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Windowsの印刷機能に再び問題 ~一部アプリ・プリンターで印刷時に画像が欠けるなどの現象

9日公開の月例セキュリティパッチや15日公開の緊急パッチを適用した環境で発生

“Windows message center”におけるアナウンス

 米Microsoftは3月17日(現地時間、以下同)、Windowsの印刷機能に再び問題が発生していることを明らかにした。今月のセキュリティパッチ(9日公開)や、それに起因する印刷機能のブルースクリーン(BSoD)エラーに対処した緊急パッチ(15日公開)を適用した環境で発生しているという。

 同社によると、以下のような現象が報告されているとのこと。

  • バーコード、QRコード、ロゴなどのグラフィックス要素など、ドキュメントの一部が黒一色で印刷されたり、欠けたりする
  • テーブル(表)を印刷した際に、罫線が欠ける。文字の配置や書式に問題が発生することもある
  • 一部のアプリやプリンターで印刷すると、白紙のページやラベルが表示される

 同じような現象は、「CubePDF」でも報告されているとのことだが、アプリではなくOS側の問題である可能性がある。

 この問題の影響が確認されているのは、以下のOSバージョン。Windows 10のみとされていた15日の緊急パッチとは異なり、Windows 8.1などの旧バージョンも含まれている。

  • Windows 10バージョン 20H2
  • Windows 10バージョン 2004
  • Windows 10バージョン 1909
  • Windows 10バージョン 1809
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10バージョン 1803
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10バージョン 1607
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows 8.1
  • Windows 7 SP1
  • Windows Serverバージョン 20H2
  • Windows Serverバージョン 2004
  • Windows Serverバージョン 1909
  • Windows Serverバージョン 1809
  • Windows Server 2019
  • Windows Serverバージョン 1803
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2008 R2 SP1
  • Windows Server 2008 SP2

 同社は現在解決に取り組んでおり、近日中に更新プログラムを提供するとしている。