ニュース

Microsoft、「Windows 10 バージョン 21H1」を一般公開前に商用顧客へ提供開始 ~新機能の調査・検証のため

「バージョン 2004/20H2」からの更新は短時間で済む

Microsoft、「Windows 10 バージョン 21H1」の一般公開に先立ち、プレリリース検証のために商用顧客へ提供すると発表

 米Microsoftは3月18日(現地時間)、「Windows 10 バージョン 21H1」の一般公開に先立ち、商業顧客向けの提供を開始した。組織で多数のWindows 10デバイスを集中管理している管理者が、正式リリース前に新しい機能アップデートの機能を調査・検証できるように配慮したものだ。

 「Windows 10 バージョン 21H1」のビルド番号は“19043”。以下の方法で入手できる。商用デバイスのテストで重大な問題が生じた場合は、オンラインフォームを通じてMicrosoftへサポートを依頼することもできる。この際、費用は一切かからないとのこと。

  • ISOイメージファイルをダウンロードして利用する
  • “Azure Marketplace”で仮想マシンを入手して利用する
  • “Windows Insider Preview Program”(Beta/Release Previewチャンネル)で“Windows Update”を利用する
  • “WSUS”(Windows Server Update Services)で“Windows Insider Preview”カテゴリを同期する。フル機能アップデートと“イネーブルメント パッケージ”によるアップデート(後述)の両方をテスト可能
“Windows Insider Preview”カテゴリを同期するとコンソールにアップデートが表示される

 今回の機能更新プログラムにおける変更は、比較的軽微だ。OSのコアは「バージョン 2004/20H2」と共通で、「バージョン 21H1」の新機能とされているものは旧版では無効化されているに過ぎない。毎月提供される品質アップデートも共通化されている。

 そのため、「バージョン 2004/20H2」からのアップグレードであれば、“イネーブルメント パッケージ”と呼ばれる小さな更新プログラムを適用し、旧版で無効化されている機能を活性化するだけで済む。「バージョン 2004/20H2」からの更新は比較的短時間で完了するだろう。

 なお、商用デバイスとみなされるのは「Windows 10 の Home」を実行しておらず、「Microsoft Endpoint Manager」やサードパーティー製のモバイルデバイス管理(MDM)ツールでデバイスが管理されている場合、ボリュームライセンスキーや“CommercialID”を持っている場合、またはドメインに参加している場合であるとのこと。