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「WZ Editor for Mac」が正式公開 ~Windowsで26年の歴史をもつテキストエディターがMacでも

スマート入力モードで賢く入力補完。「Emacs」、「秀丸エディタ」のキーバインドも

「WZ Editor for Mac」v1.0.0

 (株)WZソフトウェアは3月29日、テキストエディター「WZ Editor for Mac」の発売を開始した。Windowsで26年の歴史をもつ「WZ Editor」が、Macでも利用できるようになる。

 「WZ Editor for Mac」は、Windows版「WZ EDITOR 10」と同等の操作を再現。OS標準のメニューバーに加え、ウィンドウにもツールバーを設けており、WindowsからMacへ移行した「WZ Editor」ユーザーに配慮した作りになっている。キー定義も「WZ Editor」標準のものに加え、「VZ Editor」、「MIFES」、「Emacs」、「秀丸エディタ」といった有名テキストエディターに準拠したものが選べる。

 また、「IMEWZ ime」を内蔵しており、入力候補を表示できるのも特徴といえるだろう。“スマート入力モード”をONにすることで、117万語の辞書から候補をサジェストしたり、編集中のテキストから語彙を抽出して入力候補として提示することができる。この機能は日本語、英語に加え、各種プログラミング言語で利用可能。

編集中のテキストから語彙を抽出して入力候補として提示

 そのほかにも、ファイルタイプに応じた設定の記憶、テキスト全体の構造を見渡せるアウトラインビュー、字数・行数・枚数を確認できるカウンターツール、検索にマッチする部分だけフィルタリング表示する“キーワード俯瞰”、プログラムの関数が参照されている箇所・定義されている箇所を簡単に開ける“リファレンス表示”、複数のドキュメントを並べて表示する機能、校正の支援機能、青空文庫組版などにも対応したスタイリング機能、PDF/EPUB/HTMLへの出力、ファイラーとマクロ機能などを備える。縦書きテキストやHTML/Markdownの編集から、バイナリの編集、プログラミング向けのコードエディターまで、幅広いシーンで活用できる。

ファイルタイプに応じた設定の記憶

 ライセンスはWindows版「WZ Editor 10」とは別となっており、価格はダウンロード版の場合で8,580円(税込み)。既存の「WZ Editor」ユーザー向けの優待価格も用意されている。30日間の試用も可能だ。

 対応OSは「macOS 10.13.6」(High Sierra)以降と「macOS 11.0」(Big Sur)。Intel CPU向けとApple M1チップ向けを1つにパッケージングしたユニバーサルアプリになっているが、“Mac App Store”での販売はないので注意したい。

ソフトウェア情報

「WZ Editor for Mac」
【著作権者】
(株)WZソフトウェア
【対応OS】
macOS 10.13.6以降
【ソフト種別】
体験版(30日間試用可能。製品はダウンロード版で税込み8,580円など)
【バージョン】
1.0.0(21/03/29)