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Apple M1チップに対応した「Docker Desktop」が一般リリース

バイナリの一部がDarwin/AMD64のままな関係で実行の際は「Rosetta 2」が必要

Apple Silicon(M1)に対応したMac向け「Docker Desktop」が一般公開

 米Dockerは4月15日(現地時間)、Apple Silicon(M1)に対応したMac向け「Docker Desktop」を一般公開した(v3.3.1)。Apple Silicon対応の「Docker Desktop」は、昨年12月に初めてパブリックプレビュー。2021年の第1四半期のリリースを目指して開発とテストが続けられていた。

 Apple Silicon向けの「Docker Desktop」はマルチプラットフォームイメージをサポートしており、複雑なクロスコンパイル環境をわざわざ構築しなくても、x86アーキテクチャーのイメージもARMアーキテクチャーのイメージも両方、ビルドして実行できる。さらに、「Docker Buildx」を使ってマルチプラットフォームビルドをビルドパイプラインに組み込んだり、「Docker Hub」を使ってマルチプラットフォームイメージを提供するリポジトリを共有できる。

 なお、バイナリの一部がDarwin/AMD64のままな関係で、実行の際は「Rosetta 2」トランスレーション環境のインストールが必要。この問題は将来リリースで修正されるとのこと。