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無償の動画編集ソフト「DaVinci Resolve 17.2」で不測の事態からデータを守る「ライブ保存」が既定に

起動速度を短縮。WindowsではAV1デコードをサポート

「DaVinci Resolve 17.2」

 豪Blackmagic Designは5月11日(現地時間)、フリーの高機能動画編集ソフト「DaVinci Resolve 17.2」をリリースした。Windows/Mac/Linuxに対応するクロスプラットフォーム対応アプリで、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。ダウンロードの際はユーザー登録が必要だ。

 「DaVinci Resolve」(ダビンチ・リゾルブ)は動画の編集やカラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクション(仕上げ作業)をひとつにまとめたムービーエディター。初心者にもわかりやすいインターフェイスとプロフェッショナルも満足できる多機能性を兼ね備えており、無償のビデオ編集ツールのなかではもっともパワフルなものの1つだ。

「DaVinci Resolve 17.2」の新機能

 今回のアップデートでは起動時間が短縮されたほか、デフォルトの保存方式が「ライブ保存」に変更された。「ライブ保存」では編集操作が逐一、バックグラウンドで保存されるので、万が一「DaVinci Resolve」がクラッシュしてしまっても編集内容を失ってしまうことがなく、安心だ。

 また、オーディオ編集機能「Fairlight」のタイムラインでクロスフェードを直接適用・管理したり、「Fairlight」ミキサーでトラック処理の順をコントロールできるようになった。ノードを組み合わせてエフェクトやアニメーションを編集する「Fusion」ではテンプレートバンドルがサポートされている。

 そのほかにも、Windows環境でAV1クリップのデコードに対応。MKVクリップのデコードもサポートもすべてのプラットフォームでサポートされた。また、タイムラインの個別のクリップの名前変更や、オーディオのみのレンダリングを行う際のハンドル設定なども可能となり、使い勝手が向上している。

 なお、「DaVinci Resolve 17」に対応したリファレンスマニュアル(英語)もアップデートされているようだ。ダウンロードしたはいいが、使い方がよくわからないという人は目を通しておくとよいだろう。

「DaVinci Resolve 17」に対応したリファレンスマニュアル(英語)。アプリ内からもアクセス可能

ソフトウェア情報

「DaVinci Resolve」
【著作権者】
Blackmagic Design Pty. Ltd.
【対応OS】
Windows 10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
17.2(21/05/11)