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Apple シリコン(M1)にネイティブ対応した「GitHub Desktop 2.9」がリリース

ドラッグ&ドロップでコミットの順番を入れ替え・ひとまとめにする機能なども

「GitHub Desktop」v2.9.0

 米GitHubは6月16日(現地時間)、公式クライアントアプリ「GitHub Desktop 2.9」を正式リリースした。本バージョンでは、Apple シリコン(M1)向けのネイティブビルドが追加された。「GitHub Desktop」で使われているアプリフレームワーク「Electron」はApple シリコンもサポートしており、最近では「Visual Studio Code」もネイティブ対応を果たしている。「Rosetta 2」トランスレーションを介さず動作するので、パフォーマンスと安定性の向上が期待できる。

 機能面では、ドラッグ&ドロップでコミットの順番を入れ替える機能が追加された。似たような修正を隣り合わせにして、わかりやすくグループ化したい場合などに便利。コミットをドラッグで重ねて一つにまとめることも可能で、プルリクエストに1つのコミットだけを含めるルールになっているプロジェクトでは重宝するだろう。そのほかにも、マージの際に「squash」(複数のコミットをひとまとめにする)や「rebase」を行うオプションも追加された。コミットツリーをシンプルに保ちたい場合に役立つ。

ドラッグ&ドロップでコミットの順番を入れ替え

 加えて、過去のコミットから新しいブランチをチェックアウトする機能や、直近のコミットを修正してコミットメッセージを更新したりコミットに変更を加える機能が新たに導入された。前者は、不具合の調査や修正プログラムの作成などで古いバージョンを扱う必要があるとき、作業中のブランチに悪い影響を与えることなく作業できて便利。後者は、前回のコミットを取り消す機能を使うまでもない、ちょっとした修正を行うときに使える。

 「GitHub Desktop」は、「Git」や「GitHub」における日々の作業をGUIで直感的に行えるようにするツール。Windows/Macに対応しており、現在本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「GitHub Desktop」
【著作権者】
GitHub, Inc.
【対応OS】
Windows/Mac
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.9.0(21/06/16)