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「Zoom」のWindows版がARM64でネイティブ動作 ~パフォーマンスと安定性が向上

カスタムビデオフィルターのアップロードなどに対応した「Zoom 5.7.0」が提供開始

Windows版「Zoom」v5.7.0が提供開始

 米Zoom Video Communicationsは6月22日(現地時間)、オンラインビデオ会議ソフト「Zoom」のWindows版をアップデートした(v5.7.0)。Mac/Linux版はすでに利用可能。モバイル版(iOS/Android)もそれぞれのアプリストアで提供される。

 「Zoom 5.7.0」の目玉は、「Windows on Arm」に対応したこと。「Snapdragon」に最適化されたビデオ会議アプリ「Zoom」がリリースされることは、米Qualcommが5月に公表していた。

 ARMプロセッサーを搭載したデバイスでIntel CPU向け「Zoom」を利用している場合は、ARM版への切り替えが案内される。ARM版「Zoom」にはバーチャル背景がサポートされないなどの問題が残されているが、パフォーマンスと安定性の向上が期待できるのは大きなメリットといえるだろう。

Windows版「Zoom」v5.7.0が提供開始
ARM64で動作するWindows版「Zoom」

 そのほかにも、本バージョンではミーティングやウェビナー、チャット、「Zoom Phone」などで多くの機能改善が行われた。

 たとえば、デスクトップクライアントで「Zoom Room」とペアリングできるようになったほか、参加者側からライブトランススクリプションをリクエストする機能が導入された。カスタムビデオフィルターも拡張され、カスタムフレームやステッカー(最大1MB)を「Zoom」にアップロードできるようになっている。これらの機能はミーティングとウェビナーの両方で利用可能。

 また、ミーティング限定でアクティブなブレイクアウトルームすべてに自分の画面を共有する機能がサポート。チャットサイドバーでも多くの改善が施されている。

 Windows版「Zoom」クライアントは、Windows 7以降で利用可能。画面右上のプロフィールアイコンをクリックして[アップデートを確認]コマンドを利用すると、手動でのアップデートが可能だ。

画面右上のプロフィールアイコンをクリックして[アップデートを確認]コマンドを利用すると、手動でのアップデートが可能

ソフトウェア情報

「Zoom」Windows版
【著作権者】
Zoom Video Communications, Inc.
【対応OS】
Windows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.7.0(21/06/22)