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「Chrome OS 92」が安定版に ~PWAのGoogle Meet/Google Chatアプリを標準搭載

新しい絵文字ピッカー、仮想デスクトップの強化、eSIMのサポートにも注目

Google、「Chrome OS 92」を安定版としてリリース

 米Googleは8月2日(現地時間)、「Chrome OS 92」を安定版としてリリースした。今回のアップデートでは仮想デスクトップが強化されたほか、新しい絵文字ピッカーが追加された。「Google Meet」や「Google Chat」、「Zoom」といったコミュニケーションツールの拡充も行われている。

仮想デスクトップのアップデート

 「Chrome OS 92」では、AndroidアプリやLinuxアプリを特定のデスクへ割り当てられるようになった。複数のデスクが作成されている場合、タイトルバーの右クリックメニューにある[ウィンドウをデスクに移動]コマンドで任意のデスクへウィンドウを移動させたり、すべてのデスクにウィンドウを表示することができる。

AndroidアプリやLinuxアプリを特定のデスクへ割り当てられるように

新しい絵文字ピッカー

 また、新しい絵文字ピッカーが追加。右クリックメニューの[絵文字]コマンドでアクセスできるようになった。キーボードが接続されたラップトップモードならば[検索]+[Shift]+スペースキーというキーボードショートカットも利用できる。

右クリックメニューの[絵文字]コマンド
キーボードが接続されたラップトップモードならば[検索]+[Shift]+スペースキーというキーボードショートカットも新しい絵文字ピッカーを利用できる

 このピッカーにはさまざまな絵文字が10項目にカテゴライズされており、検索ボックスも併用することで目的の絵文字を簡単に探せ出せる。一度利用した絵文字が履歴セクションに追加されるのも便利だ。

PWAによるコミュニケーションツールの拡充

 「Chrome OS 92」にはPWA版の「Google Meet」アプリと「Google Chat」アプリがプリインストールされており、アップグレードすると自動で追加される。

 また、Zoom社との協力で開発された「Zoom」アプリを「Google Play」から入手することも可能。新しい「Zoom」アプリはパフォーマンスを向上させつつ、ストレージの使用量が削減された。機能も拡充されており、ブレークアウトルームやライブ文字起こし、通訳、背景マスキング(バーチャル背景)、挙手とミーティング中のリアクションなど、他のプラットフォーム向け「Zoom」アプリでお馴染みの機能が利用できる。

すべての新しいChromebookに「Google Meet」および「Google Chat」がプレ

そのほかの改善

 そのほかにも、以下の改善が施されている。

  • カメラ機能:パン、チルト、ズームがサポート。外付けのカメラで利用できる
  • eSIMのサポート:「Acer Chromebook Spin 513」や「Acer Chromebook 511」などの対応機種で利用可能
  • ディクテーション(音声認識):テキストを連続して入力可能に
  • トートの強化:Androidアプリや「Chrome」の[PDFとして保存]コマンドでダウンロードしたコンテンツをタスクバー左側のアイコンで確認可能
  • キーボードショートカット:米国および海外のユーザー向けに改善。Chromebookで利用可能なショートカットは、「ショートカット」アプリで確認できる
「ショートカット」アプリ

 「Chrome OS」のアップデートは、「設定」画面の[Chrome OS について]画面から可能。画面右下の[Everything]ボタンを押して「アップデートを確認」を検索するのが簡単だ。