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Windows向け「OneNote」アプリは、Win32版に一本化 ~今後12カ月かけて強化へ

UWPで開発されたWindows 10版「OneNote」は廃止か。2025年10月までに移行を

 米Microsoftは5月26日(現地時間)、Windows版「OneNote」アプリを今後12カ月かけてアップデートしていくと発表した。ビジュアルの刷新、最新のペン・インク技術、柔軟にカスタマイズできる新しいナビゲーションUIレイアウトオプションなどが導入されるという。

 現在、Windows向けの「OneNote」アプリはインストーラー版(Win32版、Windows版)とストアアプリ版(UWP版、Windows 10版)の2種類が存在するが、いずれはインストーラー版に統合される。かつてはUWP版に一本化する動きもあったが、UWPの機能をWin32でも利用できる素地が整いつつあるほか、将来的にはWin32アプリも「Microsoft Store」で配布できるようになることもあり、UWPで開発することにこだわらなくてもよくなったのが一因だと思われる。

 Windows 10版「OneNote」にあってWindows版「OneNote」にない機能もいくつか存在するが、人気の機能を中心に多くが新しいWindows版に移植される見込み。Windows 10版から新しいWindows版への移行も簡単に行えるようになる予定で、2022年後半にも招待が開始される。招待が開始された後は、2025年10月までに移行を済ませることが推奨されている。

 なお、Windows 11ではどちらの「OneNote」アプリも引き続き動作するとのこと。Windows 10からアップグレードしたあとも、当面は現在利用中のアプリを使い続けることが可能だ。ただし、クリーンインストールした場合、Windows 10版は初期状態では含まれない。「Microsoft Store」からダウンロードする必要がある。

 また、今回の件に関し、macOS版やiOS版、Android版、Web版には影響はない。今後もこれらのプラットフォームへの投資を継続するとのこと。