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「Windows 11」の提供は10月5日より開始 ~Androidアプリ対応は初期版に搭載されず

現在プレビュー中の新OS「Windows 11」

 米Microsoftは8月31日(現地時間、以下同)、新OS「Windows 11」の提供を10月5日より開始すると発表した。対象となるWindows 10搭載PCにWindows 11への無償アップグレードが段階的に実施されるほか、Windows 11がプリインストールされたPCを購入できるようになる。

 Windows 11における主要な改善点は、以下の通り。

  1. 新しいデザインとサウンド。モダンでフレッシュ、クリーンで美しく、落ち着きと安心感をもたらす
  2. [スタート]画面がデスクトップの中央下部に。クラウドと「Microsoft 365」の力で、どのデバイスで閲覧していてもかかわりなく、最近利用していたファイルがリストアップできる
  3. スナップレイアウトをはじめとする新しい操作。マルチタスクやデスクトップの使い勝手が向上
  4. タスクバーに統合された「Microsoft Teams」チャットで、大切な人たちとつながれる
  5. [Windows]+[W]キーで呼び出せるウィジェット。AIを活用したパーソナライズフィードで生産性向上が期待できる
  6. ゲームへの最適化。「DirectX 12 Ultimate」「DirectStorage」「Auto HDR」などのテクノロジーにより、システムのハードウェアの可能性を最大限に引き出す
  7. 再構築された「Microsoft Store」でお気に入りのアプリケーション、ゲーム、番組、映画にアクセス
  8. 多くのアクセシビリティ改善により、史上もっともインクルーシブなWindowsに
  9. 「Microsoft Store」で公開できるアプリの種類を増やし(Win32、PWA)、開発者やクリエイターに新しい機会を提供
  10. スピード、効率性、およびタッチ・デジタルペン・音声入力による体験の向上のために最適化
  11. ローカル・クラウド両方のニーズに応えた、ハイブリッドワークのために設計されたOS。「Azure Virtual Desktop」でプレビュー版を試せるほか、「Windows 365」での利用も可能

 なお、期待されていたAndroidアプリへの対応は、初期バージョンには含まれない。同社はAmazonやIntelとのコラボレーションを通じ、Windows 11と「Microsoft Store」にAndroidアプリを導入するための取り組みを続けるとしている。プレビューの開始は年内にも「Windows Insider Program」で実施される見込み。

 Windows 11への無償アップグレードは、トラブルを防止するために段階的かつ慎重に実施される。初期段階でアップグレードの対象となるデバイスは、ハードウェアの適格性、信頼性の指標、デバイスの新しさ、アップグレードに影響を与える可能性のあるそのほかの要因などを考慮したAIモデルに基づき決定されるという。同社は2022年半ばまでには対象デバイスすべてに無償アップグレードが提供できるようにしたいとしている。

 デバイスがアップグレードの対象となっているかどうかは、「設定」アプリの[更新とセキュリティ]-[Windows Update]画面で[更新プログラムのチェック]ボタンを押すと確認できるようになるとのこと。デバイスがWindows 11にアップグレードできるかどうかは、公式のチェックツールで確認できる。

 ただし、執筆時現在はまだプレビュー版の段階だ。OSのリリースまでには一般公開されるものと思われる。