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プライバシー超重視の検索エンジン「DuckDuckGo」がデスクトップブラウザーを開発中

プライバシーとスピード、そしてシンプルさを重視

「DuckDuckGo」がデスクトップブラウザーを開発中

 米DuckDuckGoは12月21日(現地時間)、同社が運営するプライバシー重視の検索エンジン「DuckDuckGo」で今年導入された新機能と改善を紹介するブログ記事を公開した。現在開発中のデスクトップ向けWebブラウザーについても触れられている。

 同社はモバイル版のWebブラウザーを提供中だが、デスクトップ版もそれと同様、プライバシーとスピード、そしてシンプルさを重視しているという。

 同じコンセプトのWebブラウザーはほかにもあるが、その多くは「Chromium」をフォーク(派生)したものだ。しかし、デスクトップ版「DuckDuckGo」はそうせず、OSが提供するレンダリングエンジン――Windowsの場合は「Edge」の「WebView2」――をベースに構築するとのこと。

 レンダリング速度で差別化することはできなくなるが、同社は複雑な設定や誤解を招く通知、複数のプライバシー保護「レベル」といった要素を排し、ただプライバシーの強化のみに集中するとしており、不要な機能を徹底して削ぐことでスピードとシンプルさをアピールする考えのようだ。初期テストでは「Chrome」よりも大幅に高速化されているとしている。

 ただし、モバイル版にも搭載されている「ファイヤー」ボタンだけは譲れないようで、デスクトップ版にも搭載される見込み。ワンクリックでタブをすべて閉じ、プライベートデータを削除することが可能で、まだどこかはわからないが、目につくところに搭載されるだろう。

モバイル版にも搭載されている「ファイヤー」ボタン