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「Google ハングアウト」は「Google Chat」へ ~モバイルアプリで移行を促す通知を開始

「Google Chrome」拡張機能もWebまたはPWAの移行を

「Google ハングアウト」は「Google Chat」へ

 米Googleは6月27日(現地時間)、「Google ハングアウト」モバイルアプリのユーザーに対し「Google Chat」「Gmail」への移行を促す通知を表示すると発表した。「ハングアウト」の廃止が2022年11月に迫っていることから、「Chat」への切り替えを本格化させたい考えだ。

「Google ハングアウト」モバイルアプリのユーザーに対し「Google Chat」「Gmail」への移行を促す通知を表示

 「Google ハングアウト」は、同社が2013年から提供している統合メッセージングサービス。1対1でのチャットや最大150人でのグループチャット、最大10人でグループ通話を楽しめるビデオ通話サービス「ビデオハングアウト」など無料で利用できたがすでに廃止が決定されており、個人向けに開放された「Google Chat」への移行が進められている。

 「Google Chat」は単体アプリ、もしくは「Gmail」(mail.google.com)上で利用可能。ダークモード、絵文字を用いたリアクション、書式設定、会話スレッドといったモダンな機能をサポートしており、「Google Workspace」製品(Docs、Slides、Sheets)と並べて利用することもできる。また、トピックベースのコラボレーションが可能な「Spaces」を含み、チーム間でのアイデアの共有、ドキュメントの作成、ファイルやタスクの管理などを1カ所でまとめて行えるのも魅力だ。

「Chat」と「Spaces」でシームレスなコラボレーションを実現

 「ハングアウト」で行っていた会話は自動で「Chat」へ引き継がれるため、移行は簡単だ。ただし、「ハングアウト」のデータコピーを残しておきたい場合は、「ハングアウト」がシャットダウンされる2022年11月までに「Google Takeout」でエクスポートすることが推奨されている。

「Google Chrome」拡張機能の「ハングアウト」ユーザーにも「Chat」への切り替え画面が表示される

 なお、「Google Chrome」拡張機能の「ハングアウト」ユーザーにも「Chat」への切り替え画面が表示されるとのこと。「Chat」には「Chrome」拡張機能が用意されていないため、Web版「Chat」かPWAのスタンドアロンアプリを利用する必要がある。「Gmail」(mail.google.com)上の「ハングアウト」は、7月より「Chat」へのアップグレードが開始される予定。

 Web版の「ハングアウト」(hangouts.google.com)は今年後半まで提供が継続されるが、いずれは「Chat」へリダイレクトされるようになる。同社はリダイレクトを開始する1カ月前に製品内で通知を行うとしている。