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月額10ドルで容量無制限のオンラインストレージ“Bitcasa”が正式リリース

無償でも10GBまで利用可能。デスクトップ版とストアアプリ版のクライアントを用意

“Bitcasa”(Webインターフェイス)

 米Bitcasa, Incは5日(現地時間)、オンラインストレージサービス“Bitcasa”を正式公開した。“Bitcasa”の特長は、月額10ドル(年額99ドル)で容量無制限のストレージを提供すること。無償でも10GBのストレージが利用可能で、Webインターフェイスのほか、Windows、Mac OS X、Linux、iOS、Android向けのクライアントが用意されている。

 Windowsデスクトップ向けクライアントは、オンラインストレージを仮想ドライブとしてマウントするタイプ。初期設定では、オンラインストレージ全体が“I:\”ドライブへ割り当てられ、中のフォルダやファイルが自動で同期される。

 加えて、“Bitcasa”では“ミラー(Mirror)”という仕組みが利用可能。本機能を利用すると、右クリックメニューから簡単に既存のフォルダを“Bitcasa”の同期対象へ含めることができる。ミラーされたフォルダは“I:\Mirrored Folders”へリンクとして登録され、中身のファイルやフォルダがオンラインストレージへ自動でアップロードされる。特定のフォルダをオンラインストレージへバックアップしておきたい場合に便利。

オンラインストレージ全体が“I:\”ドライブへ割り当てられ、中のフォルダやファイルが自動で同期される
右クリックメニューから簡単に既存のフォルダを“Bitcasa”の同期対象へ含める“ミラー(Mirror)”

 初期設定では、ユーザーフォルダ(C:\Users\ユーザー名)がまるごと“Bitcasa”とミラーされ、ユーザーデータが自動でバックアップされる。そうなるとプライバシー問題やセキュリティが気にかかるが、同社によるとアップロードされるデータは完全に暗号化され、“Bitcasa”の社員からもアクセスできなくなるとのことなので安心してよいだろう。

初回実行時に同期(ミラー)対象のフォルダを選択。初期設定ではユーザーフォルダがまるごとバックアップされる
設定ダイアログ。ローカルキャッシュのサイズを任意に設定可能で、ローカルストレージのサイズに不安のある環境でも安心

 そのほか、Windows ストアアプリ版の“Bitcasa”クライアントアプリも用意されている。Windows ストアアプリ版のクライアントでは、フォルダやファイルの閲覧、削除、ダウンロード、共有リンクの取得といった一通りの作業がタッチ操作で行える。デスクトップ向けクライアントが利用できないWindows RTを搭載したPCではとくに重宝しそうだ。

Windows ストアアプリ版の“Bitcasa”クライアントアプリ
一通りの作業がタッチ操作で行える

ソフトウェア情報

「Bitcasa」Windows デスクトップ版
【著作権者】
Bitcasa
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.0.2
「Bitcasa」Windows ストアアプリ版
【著作権者】
Bitcasa
【対応OS】
Windows 8/RT(x86, x64, ARM)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-

(柳 英俊)