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リモートデスクトップソフト「Mirror-DTC」v1.2.3が公開

Windows 8対応と64bit版OS向けバイナリの追加

「Mirror-DTC」v1.2.3(DTCService)

 Windows/Mac OS X/Ubuntu/Androidに対応するリモートPC操作ソフト「Mirror-DTC」の最新版v1.2.3が、2日に公開された。現在、作者のWebサイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。

 「Mirror-DTC」は、リモートPCのデスクトップ画面をキャプチャー・圧縮して転送するタイプのリモート操作ソフト。デスクトップ操作向けと動画視聴向けの2種類の圧縮モードを搭載するほか、リアルタイム性の高いUDP接続と信頼性重視のTCP接続が選択可能。ネットワーク負荷を低く抑えられるECOモードなども搭載しており、さまざまな用途へ柔軟に対応できるのが特長だ。

 また、サーバーアプリケーションとして、ログオン画面やUAC画面の操作に対応したWindowsサービスとして動作するタイプ(DTCService)と、インストール不要の簡易タイプ(MCSrv.exe)の2つが選択可能。さらに“Cross-Platform Pack”を利用すれば、Mac OS X/Ubuntu/Android環境でも利用できる(Androidはクライアント機能のみ)。

 本バージョンは、前バージョンのv1.2.2との互換性を維持しつつ、それぞれの対応プラットフォームへの最適化が施されている。たとえば、Windows版では64bit版OS向けのバイナリが追加されたほか、Windows 8への対応が行われている。一般的に64bit版のほうが性能に優れるとのことで、64bit版の利用が推奨されている。なお、「DTCService」の32bit版と64bit版を併用することはできないので注意。どちらか一方をインストールする必要がある。そのほかMac OS X/Ubuntu向けバイナリでも、ネイティブコード化やOpenGLを利用した画面描画により、パフォーマンスが大幅に向上しているという。

 なお、v1.2.2で提供されていたJava版のバイナリは廃止されている。Ubuntu用のバイナリは、JNI(Java Native Interface)ライブラリが読み込まれない場合に、Java仮想マシン(JVM)で動作するように設計されているため、Java環境で利用したい場合はUbuntu用が代用できるとのこと。ただし、とくにサーバーソフトで性能が著しく劣化するので注意。

ソフトウェア情報

「Mirror-DTC」
【著作権者】
T.Ishii 氏
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8(64bit版を含む)など
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2.3(13/04/02)

(柳 英俊)