NEWS（09/07/13　15:45）

　米Microsoft Corporationは10日（現地時間）、各種Webブラウザー上で動画や音声を利用したコンテンツを再生するためのプラグイン「Silverlight 3」の正式版を公開した。Windows 2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7上のIE6/7/8や「Firefox」v2/3などに対応するフリーソフトで、現在、同社のWebサイトからダウンロードできる。

　「Silverlight」は、IEおよび「Firefox」「Safari」（Mac OSのみ）上でWebアプリケーションを実行できるプラグイン。高画質な動画の配信や、多彩なエフェクトを利用した動的なWebページの作成が可能になるなど、いわゆるリッチコンテンツをWebブラウザー上で実行できる。

　最新版の「Silverlight 3」では、対応する動画・音声の再生コーデックとして新たにH.264/AACが追加され、1080p品質のHD動画配信に対応した。また、クライアントPCのCPU処理能力とネットワーク状況に適した品質の動画を検知して配信できる“smooth streaming”により、より快適なWeb動画の視聴が可能になっている。さらに、各種GPUアクセラレーション技術にも対応し、リアルタイムで再生中の動画を自由にドラッグして回転・変形するといった、より自由な表現が可能になった。

　そのほか、Webブラウザーなしで“Silverlight”製ソフトを実行できる“Out of Browser”機能が追加された。本機能に対応した“Silverlight”製ソフトは、オフライン状態でも一般のソフトのようにショートカットやスタートメニューなどから実行可能。

　また、“WPF”や“Silverlight 3”を利用したアプリケーションのユーザーインターフェイスをデザインできる「Microsoft Expression Blend 3」の英語リリース候補（RC）版も9日に公開された。Windows XP/Vista/7に対応しており、60日間無償で試用可能。現在、同社のダウンロードセンターからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 3.5 SP1が必要。