NEWS(10/02/02 17:19)

人工衛星の位置を表示するプラグインなどが追加された「Stellarium」v0.10.3

天体を望遠鏡の接眼レンズ越しに見た際の見た目をシミュレートするプラグインも

「Stellarium」v0.10.3「Stellarium」v0.10.3

「Satellites」プラグイン「Satellites」プラグイン

「Ocular」プラグイン「Ocular」プラグイン

 星座のイラストを星明かりに重ねて表示できる3Dプラネタリウムソフト「Stellarium」の最新版v0.10.3が、1月29日に公開された。最新版の主な変更点は、設定画面に[Plugins]タブが追加され、標準で6種類のプラグインが同梱されるようになったこと。

 各プラグインは設定画面の[Plugins]タブで“Load at startup”チェックボックスをONにし、本ソフトを再起動することで利用可能になる。たとえば、「Satellites」プラグインを有効化すると、地球を回る人工衛星の位置を表示することが可能。

 また、「Ocular」プラグインを使うと、指定した天体をプラグインの“configure”画面で設定した望遠鏡の接眼レンズ越しに見た際の見た目をシミュレートできる。そのほかにも、天球のドラッグで視野角を測れる「Angle Measure」や、パソコンに接続した天体望遠鏡を操作できる「Telescope Control」などが同梱されている。

 さらに、さまざまな文化における星座を切り替えて表示する機能で、アステカの星座を表示できるようになった。

 なお、本ソフトは標準でユーザーインターフェイスを日本語化することが可能だが、編集部にて試用したところ、日本語化すると天体の詳細情報やツールチップなどが文字化けしてしまうことがあった。文字化けが発生した場合は、設定画面で言語を“English”に切り替えれば英語の表示に変更できる。

 本ソフトは、Windows NT/2000/XP/Vistaなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。現在、作者のWebサイトからダウンロードできる。

【著作権者】
Stellarium Developers
【対応OS】
Windows NT/2000/XP/Vista(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.10.3(10/01/29)

(長谷川 正太郎)